ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)、通称マニラ空港は、2011年〜2013年までSleeping Airportsで「世界最悪空港のワースト1位」になりました。現在は、各ターミナルの改良工事が進み評判は改善されています。この空港についてまとめます。
ニノイ・アキノ国際空港(マニラ空港)について
ニノイ・アキノ国際空港(ニノイ・アキノこくさいくうこう、英語: Ninoy Aquino International Airport、略称: NAIA ナイア)は、フィリピンのマニラ首都圏内のパサイ市とパラニャーケ市の境界上にある国際空港である。フィリピン航空およびセブパシフィック航空のハブ空港になっている。
かつては世界最悪空港ワースト1位
これは有名な話です。マニラ空港は、2011年〜2013年まで “Sleeping Airports” で「世界最悪空港のワースト1位」になりました。
2011年、それは私が初めてフィリピンに降り立った年。混沌とした雰囲気、溢れんばかりの人、日本人を見るとやたら声をかけてくる多くの空港職員に困惑したのを覚えています。
いまでは、比較的新しいターミナル3の積極利用が推進され、旧ターミナルの改装工事も徐々にですが進んで、2015年はアジアで8番目に悪い空港まで改善、2017年ではベストにもワーストにも名を連ねないという半端な結果になっていますw
乗り継ぎしづらいターミナル構成
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パサイ、パラニャーケにまたがる位置、ビジネス都市マカティにも近距離という好条件の場所にある空港ですが、各ターミナル間は離れており、トランジット(乗り継ぎ)がしづらいです。徒歩で移動できる距離ではないので、何らかの交通機関を使う必要があります。
航空会社
各ターミナルで運行している航空会社は、こちらの一覧 をご覧ください。
各ターミナル間の移動
各ターミナル間(Terminal 1,2,3,4)は、15分おきに24時間運行の無料シャトルバスで移動できます。
マニラ空港 ガイド
マニラ空港 ターミナル1
1981年建設で、最も古いマニラ空港ターミナルです。フィリピン航空以外の多くの航空会社がこのターミナルで運行されています。(2014年に一部がターミナル3へ移動)日本からの直行便のJAL、ジェットスターは、ターミナル1を使っています。
“世界最悪の空港”と称されたのは、まさしくこのターミナルのことを指しています。老朽化した空港ビル、人の混雑、空港職員のマナーの悪さがあいまって、マニラ空港の悪いイメージを作り上げていました。
▲ マニラ空港ターミナル1のイミグレーションはいつも混雑します。
空港ビル
到着階、出発階の2階層です。
- 到着階:手荷物引渡所(baggage claim)、税関、インフォメーション・デスク、空港間乗り継ぎバス、レンタカー、遺失物係、医療局
- 出発階:チェックイン・カウンター、VIPラウンジ、ショッピングエリア、レストラン
航空ラウンジ
出発階の保安検査場を抜けた制限エリア内に二つの航空ラウンジがあります。
- Miascor Lounge
- Pagstop Lounge
- JALサクララウンジ
昨年秋にJALのサクララウンジがリニューアルしているようです。(私はANAユーザーですが)
2019年10月追記:出発階にデュシタニ専用ラウンジができたという記事を見かけました。
マニラ空港ターミナル1にデュシタニのラウンジができた模様。到着客が使うような記載に見える。
・場所はおそらく到着階?
・ホテル客のみが使える
・営業時間:8am-8pm
・ホテル送迎は別途費用が必要#デュシット#デュシタニ#デュシタニマニラhttps://t.co/mT3KvkfCjO— チャンビア?PALプレミアエリート (@changbeer76) October 26, 2019
マニラ空港 ターミナル2
ナショナルフラッグキャリアであるフィリピン航空専用のターミナルです。フィリピン国内、及び国際線のフライトがこのターミナルで運行されています。
ターミナルの北ウィングが国際線、南ウィングが国内線の使い分けになっています。
空港ビル
到着階(1F)、出発階(2F)の2階層です。
- 到着階:手荷物引渡所(baggage claim)、税関、インフォメーション・デスク、空港間乗り継ぎバス、レンタカー、遺失物係、医療局
- 出発階:チェックイン・カウンター
空港ラウンジ
ターミナル2で使えるラウンジはただ一つ、マブハイラウンジのみです。
マニラ空港 ターミナル3
ターミナル3は、ターミナル1の混雑問題を解消するために建設されました。24の搭乗ゲート、140のチェックイン・カウンターにより、年間1,300万人、1時間辺り4,000人が利用できるように設計されています。
LCCのセブパシフィック航空はこのターミナルで運航されています。デルタ航空、KLM航空、ANA、エミレーツ航空、シンガポール航空、キャセイ・パシフィック航空などもこのターミナルで運航されています。
MANILA BULLETINE
▲ ショッピングエリア、レストラン、近辺の空港ホテルなど現状でも常に拡張、工事が進んでいます。シンガポールのチャンギ国際空港に少し似ているかもしれません。2017年には、ニューポート・シティへとつながれた220mの歩道橋が出来上がりました。
▲ 出発階の様子。多くのチェックインカウンターはセブパシフィック航空が占拠しています。
▲ ANAはターミナル3発着。ゲートはだいたいイミグレーション付近の113番です。
セブパシフィック航空にはわりとよく搭乗します。記事内で空港の様子が少しわかると思います。
空港ビル
ターミナル3のビルは4階建てになります。
- 1F:到着階。手荷物引渡所(baggage claim)、税関、インフォメーション・デスク、空港間乗り継ぎバス、レンタカー、遺失物係、医療局
- 2F:出発階。チェックイン・カウンター
- 3F:搭乗口に繋がる階層です。
- 4F:ショッピングエリア。一部の搭乗口(118-120, 131-134)はこちらの階層になります。
航空ラウンジ
出発階の保安検査場を抜けた制限エリア内に5つ空港ラウンジがあります。制限エリア外にカプセルホテルが付いているWings Transit Loungeというのもあります。
- Pacific Club Lounge(入りました)
- Skyview Lounge
- PAGSS Lounge
- Cathay Pacific Lounge
- Silvere Chris Lounge
- Wings Transit Lounge(制限エリア外)
ウィング以外を次の記事にしています。
マニラ空港 ターミナル4
最も小さいターミナルでフィリピン国内線のみが運行されています。ビルも1Fだけで非常にコンパクトです。ビルから駐機場にはバスで向かいます。利用できる航空会社は、AirAsiaZest, AirSwift, SkyJet, Cebgoなど。
2018年のGWに、マニラ空港ターミナル4経由でブスアンガ(コロン)へ行きました。こちらの記事内でターミナル4について記述しています。
空港WiFi
マニラ空港内は、無料のWiFiが提供されています。到着したら、繋いで見ましょう。
両替
フィリピンペソを持っていない方は、空港で両替しましょう。市内より多少レートが悪いので、¥5,000〜¥10,000程度の両替が良いかと思います。マニラは、日本人が滞在するエリア(マラテ・エルミタ、マカティ)であれば、両替できるところはたくさんあります。
スマートフォン用のプリペイドSIM
Smart, Globeという二つの携帯電話会社のSIMが空港内で入手可能です。両方の会社で、無料の旅行者用のSIMも提供されていますので、もらっておきましょう。
Smart, Globeについての記事を別にまとめていますので、よろしければご覧ください。
モバイルWiFiルーター貸し出し(レンタル)
残念ながら、マニラ空港ではモバイルWiFiルーターの貸し出しは行なっていません。上述のSIMフリースマートフォンを用意して、現地SIMを利用するか国内であらかじめモバイルWiFiルーターを借りておくようにしましょう。
当サイトのこちらのリンクからであれば、グローバルWiFiのモバイルWiFiルーターを5%OFFでレンタルできます。
喫煙所・喫煙場所
喫煙所の情報は別の記事にしています。ターミナル1, 3はビル内に喫煙所あり、ターミナル2, 4はビル内には喫煙所がありません。ビル外には喫煙スペースが設けられているようですが、かなり流動的に場所が変わっているようです。
マニラ空港からの街中への移動
マニラ空港で注意しておくこと
航空券を良く見よう、印刷も
自分のチケットを良く見て、どのターミナルからの出発・着陸か把握しておきましょう。また、帰りの空港内に入るときには、入口直前のセキュリティチェックでチケットが確認されます。紙のチケットか、モバイルの画面をサクッと見せられるようにしましょう。
空港職員に注意
私は遭遇したことないのですが、結構悪いことする空港職員が多いそうです。どこでも気を抜かず。初心者雰囲気丸出しの日本人が一番カモにされます。
メーター使わないタクシー
基本的に、メーターを使わない姿勢で来られると認識しておきましょう。その上で、値切るなり、受け入れられないなら降りる姿勢を示しましょう。(いや降りてまた探すのもメンドウなんだけどw)
空港内の治安(ベンチで仮眠するときはスリに注意)
どのターミナルも基本的には、空港職員以外は飛行機を利用する人しか空港内に入れません。イメージほど治安は悪くありませんが、空港内で夜を過ごそうとしている方はスリ対策を行うようにしてください。
フィリピン旅行をハックするサイトマップ
初めてフィリピンに行かれる方向けの記事をまとめています。
最後に
初めての人は、カルチャーショックを受けるところもあるマニラ空港。「日本ならこうなのに…」という考えが通じないこともしばしば。剛に入れば郷に従え、お国柄の違いを受け入れて、楽しい旅を送りましょう。
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