棚からぼた餅で「Nebula Capsule II」を入手しました!
Nebulaって聞き慣れないネーミングの人もいるかもしれませんが、ガジェット好きなら注目しているモバイルプロジェクターです。
ドリンク缶のような見た目ながら、Android TV搭載、アプリ追加可能、映像・音声出力が可能、バッテリーが備わっているので持ち運びもできちゃいます。
重さは多少あるものの、それほど大きくないのでキャリーバッグに入れて旅先にも持ち運べます。
今回の「Nebula Capsule II」は、ツイッター上で実施されていた【Nebulaでなに観る?プレゼントキャンペーン】に応募して当選していただいた商品となります。
Ankerのプロジェクター・ブランド「NEBULA」
アンカーといえば、モバイルバッテリー、スマホ充電器では超有名ブランドです。
高品質と低価格を兼ね備えた商品を数々リリースしており、うちにもいくつものアンカー・ガジェットがあります。バッテリー、充電器はもちろん、最近ではロボット掃除機、スティック掃除機なども購入して実際に使っています。

そんな進撃のアンカー商品の中で、「NEBULA(ネビュラ)」はモバイルプロジェクターの新ブランドです。
プロジェクターといえば、世間では据え置きが当たり前。しかし、Ankerの進化したバッテリーは電源消費激しいプロジェクターにモビリティ性能を加えます。
「NEBULA(ネビュラ)」ブランドのプロジェクターは、ここ2, 3年で出た記憶があります。今では携帯性を意識した小さなタイプ、据え置きで高解像度・3D音響を売りにしたタイプなど数種類の製品がラインナップされています。

(スターウォーズR2-D2が見えるぞ)

(こっちも欲しかったりする…)
「Nebula Capsule II」でできること・特徴

この子で何ができるの?
ネビュラって何?

Ankerが出しているプロジェクターブランドです。Android TVが入っていて単体で通信機能を持っている。
- スマホのようにアプリを入れられる。
- Youtube
- Amazon Prime Video
- Netflix
- Abema TV
- U-Next、Gyao、Tver などなど
- 要するにコンテンツ無限大
- ゲームアプリを入れられるので大画面で遊べちゃう
- ミラーリング機能を使えば、スマホ画面も投影可能
- 映像なしで単体スピーカーとしても使える
おいくらするの?
実勢価格で¥59,800円くらい(2021年1月時点)です。最近のスマホよりも安い。

東南アジアのエコノミークラス航空券くらいね。

あー、飛びてー
大きさや重さは?
iPadよりは重いけど、ノートパソコンよりは軽い740gほど。大きさは500mlのドリンク缶よりやや大きい。
明るさは平気なの?
輝度は200ANSIルーメンほど。明るい部屋では見づらいけど、真っ暗にすればとても綺麗に写ります。
テレビは見れるの?
チューナーは入っていないので別途チューナー付きの機器とHDMIケーブルで接続すれば見れます。
サイズ |
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ディスプレイ |
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インターフェース |
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ハードウェア |
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ソフトウェア |
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Nebula プロジェクター製品の違い
左4つはモバイル用途、右2つはホーム用途となります。
シリーズ | Nebula Astro ![]() |
Nebula Apollo ![]() |
Nebula Capsule ![]() |
Nebula Capsule II ![]() |
Nebula Cosmos ![]() |
Nebula Cosmos Max ![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
輝度 | 100ANSI ルーメン |
200ANSI ルーメン |
100ANSI ルーメン |
200ANSI ルーメン |
900ANSI ルーメン |
1500ANSI ルーメン |
解像度 | 480P | 480P | 480P | HD(720P) | フルHD (1080p) |
4K (3840×2160) |
音声出力 | 3W | 6W | 5W | 8W | 20W (10Wx2) |
40W (10Wx4) |
OS | Android7.1 | Android7.1 | Android7.1 | Android9.0 | Android9.0 | Android9.0 |
バッテリー有無 | 有 (3250mAh) |
有 (9750mAh) |
有 (5200mAh) |
有 (9700mAh) |
なし | なし |
用途 | モバイル | モバイル | モバイル | モバイル | ホーム | ホーム |
商品 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
Anker「Nebula Capsule II」開封レビュー
開封の儀


▲ 付属品を含めてシンプルなパッケージで無駄がない。ネビュラはスマホからの操作が可能ですが、この製品には物理操作ができるリモコンもついています。

▲ 直径はドリンク缶よりやや太い感じ、ずっしりとした重みがあります。筐体は安っぽさはなくシックなブラックで好印象です。

▲ 上部ボタン群は、上から換気口、赤外線レシーバー、電源ボタンとなります。下のインターフェースは左から、Auxポート、HDMIポート、USB-Aポート、USB-Cポート(充電用)となります。

▲ 機器の上にもボタンがあります。音量のボリューム操作、確認ボタン、戻るボタン、上下左右を操作するナビゲーションボタンがついています。

▲ 底部には三脚用のネジ穴があります。この地味な穴のおかげで壁や天井への投影がやりやすくなります。

▲ リモコンがついています。操作感はみたまんまですね。電源はいかにもアンカーっぽいアダプター。Type-Cのメス口が一つついています。
欲をいうと、出先での利用を考えてType-Aの挿入口が一つあると嬉しい。


▲ リモコン操作はアプリも出ています。画面上をマウス操作するかのような操作感です。自宅だと使わない気がしますが、出先で活躍しそう。
ネビュラを使い始めるまで
- ステップ1あらかじめ充電しておく
満充電で利用時間は約3時間です。
充電しながらでも動くには動きました(バッテリーが劣化しそうなので多用はしないほうがいいのかな)。
- ステップ2投影する場所を決める
壁や天井、またはスクリーンなど投影する場所を確保します。投影距離は0.58m 〜 3.08mの間で調整します。最大100インチで投影できます。
三脚があると調整がしやすく便利です。
- ステップ3使い始める
電源ボタンを2秒押すと機器の電源がオンになります。
天井や壁に投影すると、オートフォーカスが走査し、同時に台形補正も行われます。台形補正はある程度ききますが、可能であれば投影する場所に対して真正面に置くようにします。
初期設定

▲ アンドロイドスマホがあると、Googleアカウント、WiFi設定などを共有することができました。
iPhoneを使っている場合は、Android TVのWiFi設定を行った上でGoogleアカウントでサインインします。

「Nebula Capsule II」を使った感想
- 複雑なケーブル配線が一切不要
- Android TVはすぐに慣れる
- 普通に綺麗な解像感
- 三脚穴の存在はサイコー
- 持ち運びにちょうど良い大きさ
- 輝度は明るい部屋では△
- 本格的なホームシアター環境に比べると音響は弱い
- バッテリーでの動画再生時間がやや短い
良いところ
複雑なケーブル配線は一切不要

映像機器とプロジェクターを繋ぐ必要がなく、ワンデバイスでオールインワンで使える。
ホームシアターで下手に5.1chとか組むと配線でスパゲッティ状態になります。私はこれがいやで使う時だけ機器を接続していました。
配線を全く気にしなくていいのでリビングでも寝室でも出先でも使えます。
Android TVはすぐに慣れる
操作感はスマホです。触っていればすぐに慣れます。
海外製のテレビには結構搭載されていると聞くAndroid TVですが、私は初めて触れました。16:9の画面で操作するので横長になりますけど普通にアンドロイドですね。

▲ 設定直後は数種類のアプリが入っていました。そこからAmazonプライムビデオをはじめとした動画系アプリを少しいれました。

▲ WiFiを繋ぎ直すときなんかは設定画面からおこないます。

▲ 表示するチャンネルをカスタマイズすることもできます。

▲ Google Playからインストールすれば、Amazonプライムビデオも見ることができます。これ、安くていいですよねー。

▲ MLB.TVも入れられます。大きな画面でメジャーリーグみながらビール飲めたら最高。

▲ 表示されているゲームはデフォルトで入っていました。時間があるときに遊んでみよう。
フルHDではないけど普通に綺麗な解像感
投影された映像は、1280 x 720 画素となります。

(手持ち)
フルHDに比べると特段、解像度が物足りないという印象はなく、普通にコンテンツを楽しめます(4Kテレビを持っている人は印象が変わるのかも)。
三脚穴の存在はサイコー
プロジェクターを所有していたことあるのですが、割と設置方法が悩ましいところです。固定スクリーンなんかを用意すると厳密な位置調整が必要になります。そのため、安易にプロジェクターを動かせない。
「Nebula Capsule II」は三脚穴がついています。自宅にある三脚が使えるというのは本当に嬉しい。

▲ ドリンク缶のような形状のおかげでしょうね。天井への投影もおてのもの。ベッドで寝ながらプロジェクターの大画面を楽しめちゃいますっ!なお、部屋が明るくなるので寝る前の利用はオススメしません(苦笑
MTPIXI-Bはフラット不可 MTPIXIEVOはフラット可能
▲ ミニ三脚で人気なのはマンフロットのボール雲台がついたもの。MTPIXI-Bという型番と、MTPIXIEVOという型番を所有しています。前者は角度足らず天井投影不可、後者だと天井投影することができます。
天井がシアター化するとか感動します!
持ち運びにはちょうど良い大きさ

大きさは、手に持ちやすいドリンク缶程度。重さは740gということでずっしりきますが、三脚に載せることを考えるとこのくらいの重量のほうが安定しやすいかも。

私のように飛行機でよく旅行する方は、キャリーバッグで機内手荷物として持ち運んだほうがいいでしょう。バッテリー内臓なので預入荷物としては一般的にはNGです。
標準構成ではケースが付属していません。ラフに使えそうなデバイスではありますが、精密機械であることには変わりないのでオプションの専用ケースがあると安心します。
気になったところ
輝度 200ANSIルーメンは明るい部屋では△(暗い部屋は◯)
明るい部屋で使いたい人にとっては輝度は若干弱いです。日中だと見づらいですね。
時間帯を変えて投影の様子を撮影してみました。
- 場所:南向きで光が比較的よく入る部屋
- 天気:暑い雲☁️に覆われたすっきりしない日
- カーテン:レースカーテンのみ
- ライト:使用なし
- 照度計測:照度アプリ「 LightMeter 」で計測
- 外を計測したら、9,000LX程度、カーテンすると2,400LX程度でした。
- 食堂・キッチン:50~100 lx
- トイレ:50~100 lx
- 浴室:75~150 lx
- 廊下・階段:30~75 lx
- 玄関(内側):75~150 lx

▲ まずは、午前中に撮影したもの。天気がよくなかったので部屋も薄暗い日です。この輝度だとコンテンツを楽しむにはちょっと物足りないですね、BGMがわりに風景映像を流すのはアリかも。
- 時間帯:午前10時くらい
- 照度:40 lx(プロジェクター投影なしの壁だけの状態)

▲ 日の入り前の16:30ごろ。外はまだ明るさが残っていますが部屋は徐々に暗くなります。午前中に比べるとかなりくっきりしてきました。
- 時間帯:午後16時半くらい
- 照度:5 lx(プロジェクター投影なしの壁だけの状態)

▲ 日の入り後、完全に暗くなった後。照度は0ルクスとなりました。
- 時間帯:午後20時くらい
- 照度:0 lx(プロジェクター投影なしの壁だけの状態)
壁は暗くて周りに多少灯りがあっても、照度アプリは「 0ルクス 」と表示されました。映画などのコンテンツを見るときには周辺の灯りという灯りを消した方が没入感が得られます。
本格的なホームシアターに比べると音響は弱い

「Nebula Capsule II」は単体・大画面でエンタメを無限に楽しめる素晴らしいデバイスですが、やはり本格的なホームシアター環境を期待する人には音響は物足りなくなるかもしれません。
映像は暗闇を確保できれば、クオリティは非常に高いです。
スピーカー音質も筐体なりに良い方だと思いますが、そこはやはりスピーカー一本の出力です。5.1ch以上の環境とでは聞き劣りします。

戦闘力的に、映像力 8:音響力:2 くらいの感覚です。映像がよくできすぎています。外部スピーカーも使えますが、私は出先でラフに単体使いしたい。
音響も重視したい人は上位機種「Nebula Cosmos / Cosmos Max」も選択肢になるでしょう。上位機種は360°に広がる3Dサラウンドが自慢らしい。
なお、音声出力ポート(Aux)やBluetooth接続で外部スピーカーやヘッドホンで音響強化することは可能です。
価格コムを見ていたら、同じアンカー製品のBluetoothスピーカーを2台で無線接続してステレオ再生している方が結構いるようです。
バッテリーでの動画再生時間がやや短い
バッテリー容量は、9,700mAhと結構なボリューム、対して動画再生時間は3時間ほどです。一般的な映画を一本、電源ケーブルなしで見ることができます。

興行成績上位映画の上映時間
興行成績上位のタイタニックは3時間半もの長丁場。バッテリーのみだと再生仕切れないかも。モバイルバッテリーも併用すると良さそうです。
実際に電源ケーブルなしで使うと、残量20分程度で警告画面が出ます。その後、使い続けるとしばらくして「Low Power, about to shut down」と再警告が出たのち20秒ほどでシャットダウンされました。
試しにバッテリーを完全に使い込んだ状態から充電しつつプロジェクターが使えるか試してみました。
結論として使えました。
ただ、純正品以外でケーブル接続していると「純正品を使ってね」という趣旨の警告文がでました。さすがのアンカー。電源周りには敏感でした。
バッテリー消費後、純正品の電源アダプター+ケーブルでは動画の視聴は可能でした。
まとめ
ワンデバイスでオールインワン。筐体ひとつで壁でも天井でもロケーション選ばず。まさしく設置場所なんて概念(Boundaries)を打破するモバイルプロジェクターでした。

記事投稿時点で再び緊急事態宣言下に入りましたが、自粛解除されれば毎月のようにホテルステイしています。今後はカバンにシアター環境を持ち運べるなんて贅沢すぎる。
アンカーさんに感謝。ガンガン使います。