スマートタグのTileをしばらく使っています。個人的には助かっているツールです。
海外で財布を失くしたことをきっかけにカードタイプのタイルを購入し、その後二つのタグを追加しました。モノを紛失する新たな場面にはまだ遭遇していないし、あの苦い経験をまたしたくはないものの、普段の生活の中での探し物が見つからないという場面は減りました。
とは言え、Tileには弱点…というかタグを購入しただけでは機能が完全開放されていません。
スマートタグ、忘れ物防止タグとして世界シェアNo.1のTileシリーズ。
実は購入しただけでは忘れ物を防ぐ機能、つまりアラート通知機能が使えません。アラート通知機能そのものは製品に備わっていますが、その機能を使うためには月額サービスに加入する必要があります。
サブスク(サブスクリプション)なんて安易に加入したくはないものの、海外での財布紛失という大事件を経験した私には「使う義務」があるのかも。
Tileの月額プラン、Tile Premium(タイルプレミアム)をしばらく使ったので使い勝手・感想をレビュー投稿します。
Tile Premium(タイルプレミアム)とは
Tile Premiumは有料のサブスクリプションサービス(定額課金)です。
Tileのタグシリーズで利用価値の高い機能は購入時点では使えないように細工されています。
世の中は買い切りから月額サービス(サブスク)への流れが進みます。それは生活の中で必要不可欠なモノやサービスに顕著です。
昔は新聞、NHK受信料、光熱費、電話が月額サービスに該当しましたが、今ではありとあらゆるものでサブスク概念が取り入れられています。私自身も音楽、アマゾン会員、パスワード管理ツール、宅配の食事、ソフトウェア類でサブスクを使っています。
Tileは控えめに言って便利です。これからも利用者が増え続けることでしょう。Tileはモノを売るだけではなく、月額有料サービスへのトラップをしかけ我々を虎視眈々と狙っています(苦笑
料金 |
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申込方法 | Apple Store、Google Playから申込 |
使える機能 |
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基本機能 | Tileプレミアム | |
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スマートアラート | ☑️ | |
共有無制限 | ☑️ | |
ロケーション管理 | ☑️ | |
延長保証 | ☑️ | |
Tileを鳴らす | ☑️ | ☑️ |
スマホを鳴らす | ☑️ | ☑️ |
最後に検知した場所を記録 | ☑️ | ☑️ |
コミュニティで探す | ☑️ | ☑️ |
共有(1人まで) | ☑️ | ☑️ |
忘れ物をアラート通知(スマートアラート)
これです、求めていた機能は。
画像 Tileプレミアム
Tileをつけたアイテムを置き忘れたり、落としたりしたときにスマホに通知してくれるアラート通知機能です。通知機能はBluetoothだけではなく、ジオフェンスという仕組みを使っています。
ジオフェンスとは、個人や店舗などの周辺に仮想的な境界線で囲まれたエリアを構築します。
Tileでは、ある地点に一定時間以上滞在するとジオフェンスが構築されます。その後、スマホを持った利用者とTileをつけたアイテムが離れると通知してくれるという機能です。
Tileを一緒に使う(共有無制限)
Tileは通常、スマホと1対1で使います。共有が必要とされる場面は家族との利用でしょう。
例えば、テレビのリモコンにTileをつけて家族のスマホで共有とか、夫が自宅の社員証を忘れたかも。妻がそれを探し出すとか。そんな使われ方かな。
位置情報でさかのぼって探す(ロケーション履歴)
Tileには最後に検知した位置情報を記録する機能がありますが、Premiumでは30日間のログが残ります。
まだこのロケーション履歴が必要な場面には遭遇してはいないものの、Tileコミュニティが重要な意味を持ちそう。自分のスマホがTileから離れちゃえば近寄らない限り再検知はされないので、有料プランを使う意味がない。
Tileコミュニティとは、Tileユーザーで構築されたコミュニティです。落とし物が探しやすくなるように工夫されています。
自分がBluetooth接続圏外でも、他のTileユーザーが「探し物」の近くを通るとTileのネットワークを通じて利用者のスマホに通知が入ります。
Tileコミュニティで失くしたアイテムが移動するようなケースがあれば移動履歴を追える… そんな上手いこといくのかな。このロケーション履歴はその場面にならないと有効性がちょっとわからなそう。おまじない的な保険?
Tileコミュニティは徐々にアクセスポイントを増やしています。日本のタクシーでもTileの電波を拾う取り組みが行われているようなので、今後コンビニや駅などインフラに拡張されていく可能性はありそうです。
延長保証
全ての電池交換モデル、及びSlim(2020)、Sticker(2020)が延長保証の対象になるようです。電池が交換できない古いモデルは対象外。
項目 | Tile Mate | Mate (2020) | Pro (2020) | Slim (2020) | Sticker (2020) |
---|---|---|---|---|---|
商品画像 | 商品詳細 |
商品詳細 |
商品詳細 |
商品詳細 |
商品詳細 |
カラー | ホワイト | ホワイト | ホワイト&ブラック | ブラック | ブラック |
電池タイプ | 交換可能(CR1632) | 交換可能(CR1632) | 交換可能(CR2032) | 交換不可 | 交換不可 |
電池寿命 | 約1年間 | 約1年間 | 約1年間 | 約3年間 | 約3年間 |
最大接続距離 | 約45m | 約60m | 約120m | 約60m | 約45m |
商品サイズ(mm) | 35.0×35.0×6.2 | 35.0×35.0×6.2 | 41.6×41.6×6.5 | 85.5×53.9×2.7 | 27.0×7.3 |
防水機能 | 防滴(IP55) | 防滴(IP55) | 防滴(IP55) | 防水(IPX7) | 防水(IPX7) |
音量 | より大きい | より大きい | 最も大きい | より大きい | 大きい |
重さ | 7.5g | 6.0g | 12.0g | 14.0g | 5.0g |
延長保証 | 対象 | 対象 | 対象 | 対象 | 対象 |
Tile Premium の始め方
初回利用30日間は無料
Tileプレミアムにはお試し期間が設けられています。無料30日が終了する前にサブスクを解除すれば料金はかかりません。
▲ Tileアプリを入れれば目立つところにサブスクの誘導があります。
▲ 心の準備ができたらお試しを開始します。
▲ 購入処理を一応行いますが、無料期間終了前にサブスクを解除すれば料金はかかりません。
▲ Tileプレミアムが有効になりました。
スマートアラート(通知機能)の設定
▲ スマートアラートを設定する前に位置情報が有効「常に」になっているか確認します。
▲ Tileをつけたアイテムの右上「・・・」からスマートアラートを設定します。
▲ 二種類のアラートがあります。
- Anywhereアラート
- Locationアラート
スマートアラートを使うだけならAnywhereアラートを有効にすればOKです。
私はジョギングなどでモノを家に意図して残すことがあり、その場合の通知がジャマでした。Locationアラートで自宅をアラートの対象外にしたのが画像の設定内容です。
退会・解約方法
サブスクの解除はApp Store、Google Playで他の定期購読と同じ要領で行います。
- iPhoneでの解約
- App Storeアプリ > おすすめページ最下部 > Apple ID > Apple IDを表示 > 購読/管理
- 対象サービスを選んで解約手続きを行う
- Androidでの解約
- Google Play ストア> メニュー > 定期購入
- 対象サービスを選んで解約手続きを行う
Tile Premium を使ったメリット・デメリット・感想
Tile Premium(タイルプレミアム)は加入する価値があるか
個人的にはTileのみで継続的な契約は微妙だと考えています。
通知機能、延長保証は安心を買うという意味で保険に近い概念だとは思いますが、忘れ物に年額3,600円を払い続ける…うーんって感じ。
本当に大事なものを普段から身につけていて年額3,600円を高くないと思えばありでしょうが、自分の場合は鍵やスマホ、財布くらいしかない。
もちろんそれぞれの紛失のダメージは大きいのですが、財布を失くしたのは10年以上の記憶の中で一度だけ。スマホは買いなおせば済む話ではある。鍵は複数を別々の場所で管理すれば良いだけ。
とはいえ、海外で財布を失くすというのは筆舌に尽くしがたいダメージではあったので海外に行く時だけ月額で契約するという使い方に落ち着きそうです。
ベトナムで財布を失くし、結果的には見つかったけど下手したら人にお金を借りたり、大使館に駆け込まなければ行けなかったかも。日本にいる限りはどうとでもなるので。
まとめ
通知機能は欲しいです。サブスクは嫌です。
いっそのこと、アマゾンあたりとコラボしてプライムサービスの1つになってくれればいいのに(無茶