名前からして気になる存在「変なSIM」。なんというネーミング、でも一発で覚えた。
「変なSIM」ご存知でしょうか。
変なのは名前だけで、SIM一つで海外の多くの国で比較的リーズナブルに、そしてカンタンに通信ができてしまうという優れものです。
海外旅行に行く時に考えておかないといけないのが現地の通信手段。
今やスマホがあれば大抵のことができてしまう時代、でも通信手段がないと途端に20年前にタイムスリップしてしまう。LINEが、インスタが、ツイッターが、、、地図が見れない、インターネットで検索ができない。そう、海外でもスマホを使うには通信するためのSIMやWiFiが必要です。
海外現地で通信を確保する方法がありますが、今回はその中でも簡単に世界78の国と地域で通信ができてしまうSIMカードを購入したので情報共有します。
変なSIMとは
変なSIMの特長
いつものSIMに貼り付ける変な仕組み
ネーミングの由来。
変なSIMはいつも使っているSIMカードに貼り付けて使います。アプリで国内・海外を切り替えて使います。「サブSIM」技術と呼ばれる日本初の技術を使っています。
何という雑なイラスト。なぜ3GS…
- 貼り付ける形状の他に普通のカードタイプも選べます。
- (昔の)標準SIM・MicroSIM・nanoSIM全種に対応。
世界78の国と地域で使えてしまう
この記事投稿時点で世界78の国と地域で通信が可能です。
アイスランド | アイルランド | アゼルバイジャン共和国 | アメリカ(本土) |
アルバニア | アルメニア | イギリス | イスラエル |
イタリア | イラン | インド | インドネシア |
ウクライナ | ウズベキスタン | ウルグアイ | エストニア |
オーストラリア | オーストリア | オマーン | オランダ |
カザフスタン | カタール | カナダ | 韓国 |
カンボジア | ギリシャ | グアム(アメリカ) | クロアチア |
サウジアラビア | ジョージア | シンガポール | スイス |
スウェーデン | スペイン | スリランカ | スロバキア |
スロベニア | セルビア | タイ | 台湾 |
チェコ | 中国 | チリ | デンマーク |
ドイツ | トルコ | ニュージーランド | ノルウェー |
バーレーン王国 | パキスタン | ハンガリー | バングラデシュ |
ハワイ(アメリカ) | フィリピン | フィンランド | プエルトリコ |
フランス | ブルガリア | ベトナム | ベラルーシ |
ベルギー | ポーランド | ポルトガル | 香港 |
マカオ | マケドニア | マルタ | マレーシア |
ミャンマー | メキシコ | モンテネグロ | ラオス |
ラトビア | リトアニア | リヒテンシュタイン | ルーマニア |
ルクセンブルグ | ロシア |
国別APN設定・周波数一覧
香港、フィリピン、タイで使う予定なので抜粋ですがこんな感じです。
国名 | 通信会社 | APN | 2G周波数 | 3G周波数 | 4G周波数 |
---|---|---|---|---|---|
香港 | Hutchison 3G Hong Kong | 3gnet | 900/1800 | B8 | B1/B3/B7/B8/B30 |
フィリピン | Globe | 3gnet | 900/1800 | B1/B8 | B1/B3/B5/B28/B41 |
タイ | dtac | 3gnet | 1800 | B1/B8 | B1/B3/B8/B40 |
使える端末(HISで動作確認済み)
基本的には、使っている端末と周波数があって適切なAPN設定をすれば使えると思いますが、何か特別な理由で相性が悪くて使えない可能性もあります。HIS側では一部端末での動作確認結果をまとめています。
参考 変なSIMの対応端末
SIM購入は初回だけ。後はスマホで都度チャージ
SIM自体の購入は最初だけ。後はチャージ分を都度購入する形式です。
これはレンタルWiFiルーターに比べてかなりの強みですね。レンタルWiFiは壊したり、無くしたりすると追加費用がかかります。費用抑えるには保障に入る必要がありますが、その分利用料が上がります。
変なSIMの本体は約2,000円で買切り。その後は、利用分だけを払うので経済的・心理的負担が少ない。
日本語アプリあり
変なSIMを使うには専用アプリが必要になります。
アプリなしでは使えないのでノートパソコン、WiFiルーターなどは使えないということになります。現在流通している多くの端末でアプリは動くかと思いますが、iOSは12.0以降、Androidは5.0以降が対応しています。
変なSIM
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変なSIMの料金
本体価格は1,980円です。1回だと高いですが何度もいろんな国で使えるので初期投資でしょうね。その後はチャージ分500円(日/200MB)を使うことができます。
「不課税」って…海外の消費活動になるから消費税はかからないのかな。
SIMカード本体価格 | アプリ内通信課金 |
---|---|
1,980円 |
|
購入方法・入手方法
オンラインストア
オンラインストアでの購入がおすすめです。SIMは貼り付けるタイプが特徴ですが、通常タイプが良いという人にはオンラインストアで購入するとSIMタイプの選択が可能です。
国内SIM契約すればタダで手に入る
これ、スマホ契約が更新時期が近い方は朗報。
国内通話付きSIMを契約すると、「変なSIM」本体+最大6日分の海外通信量がタダになります。
- HISモバイルで国内通話付きSIMを契約すると、変なSIM本体+海外通信が1日分無料になるクーポンがもらえる(希望制)。
- HISモバイルで海外旅行を予約すると、海外通信が1日分無料になるクーポンがもらえる。
- 国内通話付きSIMの毎月のデータ量が1年を通じて20GB利用している方が、HISで海外旅行を予約すると海外通信が5日分無料になるクーポンがもらえる。
6日分の特典を得るには少し条件が高いですが、とりあえず「変なSIM」本体+海外通信が1日分無料の特典はキャリア乗り換えでもらえちゃいます。
H.I.S.店舗(有人対応)
一部の店舗だけのようですがHIS店舗でSIMを購入することが可能です。旅行をHISで手配するつもりの方はついでにSIMを購入しても良いでしょうね。店舗ならスタッフの方に色々聞くこともできます。
通販サイト(Amazon、楽天)
見る限り、Amazonや楽天で変なSIMの取り扱いがあります。ただ、価格的に別に安いわけでもないし、SIMを使うにはHISモバイルへのアカウント登録が必要なのでそれほどメリットはないですね。
変なSIMの購入方法(申し込み方法)
公式サイト経由で申し込みましたのでその手順を掲載します。
- ステップ1ユーザー登録する
ユーザー登録だけならメールアドレスとパスワードのみ。
- ステップ2変なSIMを購入する
購入時に氏名、住所などを入力。決済はクレジットカードのみ。
- ステップ3変なSIMを受け取る
配送準備が整うとメールが来ます。申し込みから受領まで数日程度。
- ステップ4セットアップする
SIMカード出していつものSIMに変なSIMを貼ります。
- ステップ5海外で使う
現地でスマホアプリでSIMを切り替え、チャージを購入して通信開始。
ユーザー登録する
まずは公式サイトの申し込みページへアクセスします。
- 「オンラインでのお申し込み」を選択
- 「変なSIM」を選択
- HISのIDを持っているか、いないか(大抵の人は持ってないだろうけど)
- 「My H.I.S.モバイルの登録」をクリック
▲ HISモバイル用のIDを登録します。メールアドレスとパスワードを入力します。パスワードは記号は使えないようです。
▲ メールが届きます。クリックしてログインすると初回登録完了です。
変なSIMを購入する
▲ ログインすると購入オプションが二つ表示されます。普段HISモバイルを使っている方は何と無料でもらえます。私は残念ながら契約変更の時期でなかったので大人しく購入します。
▲ SIMタイプの選択画面。シールタイプか一般的なカードタイプのいずれかです。せっかくなのでシールタイプにしてみます。スマホなくすと一緒になくなるパターンですね(苦笑
このあとは、購入者情報の入力や決済処理です。支払いはクレジットカードのみでした。
変なSIMを受け取る
▲ 週末に注文して水曜日くらいに届きました。
▲ 貼り方も丁寧に書かれたわかりやすいマニュアルが付属しています。
▲ スマホから取り出したSIMを変なSIMカード上に一旦置いてそこにSIM下駄のようなチップを取り付ける方式です。
実はこのあと困ったことになりました。
このSIMを購入する少し前ですが、SonyのXperia10という比較的新しい端末を購入しました。新しい端末なのでHISが公開している動作確認済み端末一覧には入っていないことは承知していたのですが、実際にSIMを入れようとすると入らない…
↓こんな端末で少し細長い。
▲ 2つSIMトレイがあるのですが引き出しやすいように取っ手が付いているのがメインのSIMトレイ。こっちでは変なSIMのシールをつけるとトレイが戻らない。2枚目の写真に使い勝手の悪いセカンドSIMトレイがあります。これは取っ手の付いていないタイプ。こちらに変なSIMを入れると無事に入りました。
SIMが貼りづらい端末は、動作確認済み端末一覧を見ると注記が入っているようです。一覧を見ると概ね入れやすいようですが、稀に私の端末のようなケースもあります。
変なSIMの貼り方、貼り直し・張り替えなどはHISヘルプデスクに聞くと要領を教えてくれるそうです。
セットアップする
詳しくは渡航した際に使い勝手を記録します。
とりあえずSIMを戻してスマホを立ち上げると国内SIMで通信が可能な状態になっています。現地に行ったら「国内SIM」→「変なSIM」へ切り替え。
▲ 国名とプランを選択して購入処理、最後にローミングをONにするようです。通常、現地SIMを使う場合はローミングはONにしないのでそこが異なる点ですね。
まとめ
SIMに貼り付ける変なSIM、でもいろんな国で通信ができちゃう。
コスパとしては現地SIMには勝てないものの、レンタルWiFIルーターに対しては有効な対抗馬になります。手軽さはどの通信手段よりも優れていてアプリでチャチャっとチャージできるのは魅力的。機器を借りたり、SIMを現地で都度購入したりといったわずわらしさからは解放してくれます。
周遊で何カ国か回ったり、深夜空港着の場合に利用していこうと思います。
海外で使う(実際の使用感・感想)
実際に使ってみました。飛行機が着陸した直後から使えますよ。最終的な評価も記事内に記載しています。