コロナ明け3年ぶりのフィリピン渡航、現地SIMの扱いについては慣れているつもりですが久しぶりなので色々勝手が異なっていました。
Smart SIM関係の記事は過去にいくつか投稿しており、当ブログでも比較的読まれている部類です。フィリピンのSIMは、東南アジアでもよくみられる電話やSMSで通信パッケージを選ぶ方式です。
アナログな方式にして、実は柔軟性が高く、旅行期間に合わせたプラン設定を行うことができます。
Smartか、Globeか、と言われた時に私としては Smartのほうが好み です。3年ぶりの渡航ということで前回のSIMカードもどこかに消えてしまいましたので新しく調達しました。
GigaLife というアプリが出ていたようなので少し触ってみました。
記事内、現地通貨で表記することがあります。 現在、1フィリピンペソ(PHP) = 円です。1万円を両替すると、 ペソになります。
よく使う通貨・紙幣
- 5ペソ: 円
- 10ペソ: 円
- 20ペソ: 円
- 50ペソ: 円
- 100ペソ: 円
- 500ペソ: 円
- 1,000ペソ: 円
更新日時: (自動取得データ)
SIM入手(すでに5Gが登場していた…
今回、SIMはモールで入手しました。ホテル最寄りのセブンイレブンでは売り切れだったのでマラテのロビンソンモールで購入しています。
フィリピンに行ったことある人ならご存知の方も多いでしょう。3Fに携帯ショップがまとめて連なっています。店員に聞けば、SIMの取り扱いを教えてくれます。

5Gに対応したSIMが100ペソで購入できました。(本当は40ペソだと思いますがモール価格ですね)
昔のようにAPN設定でごちゃごちゃやらなくてもSIMを挿せば使えますね…(昔、書いた記事は役目を終えたのか…苦笑
Smartの場合、3日間という制限はありますが無料通信が付帯しています。また、一定金額のロードを追加することでさらに無料通信が拡張されます(こちらは2日間の有効期限)。
- SIMに付帯する無料サービス(有効期限3日間)
- 2GBの無料通信
- 30分の無料電話
- 100通のSMS送信
- ロードの追加で無料通信がさらに拡張(有効期限2日間)
- 100ペソの追加で1GB
- 200ペソの追加で2.5GB
※上記は、5G SIMの場合です。4G LTE SIMの場合は、1GBまで(300MB+ロード40ペソ追加で700MB)
私がSmartのSIMカードを選ぶ理由の一つでもあります。
SIM付帯の無料サービスを使えば、5日間くらいであればSIM代金のみでやりすごせます。
Smartプロモがずいぶん増えた
Smartの通信パッケージは「 GIGAプロモ 」とも呼ばれています。久しぶりにSmart公式サイトでプロモ種類を確認しましたが、いやはやずいぶんと種類が増えました。

昔ながらの電話+テキスト特化プラン、期間に応じたデータプラン、特定アプリのデータが多く使えるプラン、全部ありのプランなど
Smartのページを見ていて、以前はあったSMSによる 通信プランの有効化コード が見当たりません。以前のものも互換性維持からおそらくは使えるのでしょうが、現在は「GigaLife」アプリでプランを選ばせるのを推奨しているように思えます。
Smart GigaLifeとは
Smart SIMの通信プラン(サブスクリプション)を管理するアプリとなっています。

- 最新のGIGAプロモ閲覧
- 残りロードやポイントの表示
- SIMのデータやテキストの残り使用量表示
- 現在使っているGIGAプロモの表示
- 電話番号の閲覧
- ロードの購入
- GIGAプロモの購入
- 複数電話番号の統合
- Gigapoints管理
- Gigapay管理
- パサロード(ロードをプレゼントする機能)
Gigapayという電子マネーもあるのですね。どのくらい普及しているのだろう。
この直前に行ったベトナムではコンビニでもクレジットカードのタッチ決済が使えましたが、フィリピンではまだ使えなそうでした。Gigapay使えれば便利でしょうけど、そんな表記は目にしていません。
Smart GigaLifeを使ってみた
私は移住者ではなく、短期滞在の旅行者ですのでその目線での使い方となります。
アプリのダウンロード
iPhone/Androidでそれぞれアプリが用意されています。
アプリ起動からアカウント作成

アプリを立ち上げると、褐色のフィリピンお姉さんがハートでお出迎えしてくれました(どうでもいい

最初のログインであることが表示されます。
ポケットWiFiやPLDTのホームWiFi利用者はアカウント連携できるようです。

アプリ機能の概要。

利用規約に同意したのちにアプリを使い始めることができます。

電話番号は自動で認識してくれました。
続けて「Sign Up」よりアカウントを作ります。

パスワードを設定します。パスワードの設定条件が厳しいですね。忘れずにメモしておきましょう。

アカウントを作ったら100MBの無料通信がもらえました。「Claim FREE 100 MB」をタップするともらえます。
間違えてほかの画面に写ってしまった場合は、アプリのプロセスをメモリから解放して再度立ち上げるとポップアップ表示されます。
ロードのチャージ(購入)
フィリピンでは、プリペイドで通信サービスを使うために「 ロード 」と呼ばれるキャリア内のみの電子マネーのようなものを購入しておく必要があります。他国では「トップアップ」という言い回しもされます。
- ロードをチャージ(購入)する
- ロードからプランを購入する
ロードは、ショッピングモール、コンビニ、またはサリサリと呼ばれる個人商店などで追加できるほか、知り合いからもらうこともできます(パサロード)。少額のプランが50PHP〜となるので知り合いに50ペソ渡してロードを分けてもらうという使い方が可能です。

日本人は群れて行動するので、代表者がアプリを使えるようにして他の人にロードを分けるというやり方も考えられますね。

代表者は、手数料をとりましょう。
実際のロード購入 – フィリピン滞在時、クレジットカード利用

アプリにログインした直後です。
ロードは0、ポイントはアプリインストール特典で10ポイントが加算されている状態です。
ロード横の「+」ボタンよりロードを追加してみます。今回は、日本で発行したクレジットカードを使いました。

▲ ①チャージ(購入)するロード金額を決めます。今回は、200ペソ入れてみました。その後、②購入金額を決めたら、支払い手段を決めます。

投稿時点で選択可能な支払い手段は次の通り。
- Maya
- GCash
- クレジットカード(デビットカード含む)
GCashは、最近名前を聞くようになった電子マネーサービスです。多くの旅行者には使い勝手がよいものではないのであえて使う必要はないでしょう。
クレジットカードで追加してみます。

画面を先に進めると、Warningポップアップが出てきました。「クレジットカードを認証させるために10ペソチャージされるけど、返金されるので大丈夫」というメッセージです。

クレジットカードのカード情報を入力していきます。住所は英語表記で入れました。

実は、初日は支払いエラーが出てしまいました。三井住友カードのVisa、Masterをそれぞれ試しましたが、どちらもエラー。
海外サービスを使う場合、セキュリティ上の理由からカード会社側で支払いさせないこともあるんですよね。
日本に電話するのは億劫だし…この記事すでに書き始めていたし…(笑

翌日に再チャレンジ、今度は成功。
購入処理後は、クレジットカード会社の認証も表示されました。三井住友カードの場合は、Vpassアカウントで認証します。
認証処理後、購入処理が継続されました。

200ペソ追加後の表示。

200ペソがロードアカウントに追加されました。ポイントも10ポイント加算されています。
ロードには1年という有効期限があります。
実際のロード購入 – 日本滞在時、クレジットカード利用
帰国後に、ロードを追加できるか試してみました。
結論:追加できる。

GigaLifeアプリは一定期間使わないと、自動ログアウトする仕様のようです。感覚的に、毎日開いていても2日すると再ログインを求められます。
日本にいる状態でもフィリピン電話番号とパスワードでアプリへのログインは可能。
その後、50ペソのみですが、ロードを入れたらちゃんとロードされました。
海外ローミングについて後述しておりますが、ロードが追加できる強みがあるということは、フィリピン以外の通信SIMとして用途としてSmartを使えそうです。
プラン(サブスクリプション)の購入
前述の通り、従来までのプラン購入は次の通りでした。
- ロードを購入する
- ロードからプランを購入する
GigaLifeではロード購入をバイパスして直接プラン購入することができます。
今回は、ロードから購入していきます。

▲ ホーム画面の中盤からプランを選びます。

▲ 今回は、Powerプランから選びました。
- Powerプラン(データ通信特化、特定アプリの強化なし)
- Power+プラン(データ通信+電話+SMS、特定アプリの強化なし)

3日、7日、30日から選べます。滞在が残り1日だったので3日を選びました。

ロードを入れた際に、GigaPayにクレジットカードが紐付き、それがデフォルトの支払い方法になっています。
今回は、ロードから購入したいのでこれを変更します。

▲ クレジットカードからロード支払いに変更。

支払いが完了しました。ロードからの支払いだと失敗がないので安心です。

ロードが減って、ポイントが追加されました。
ロードをプレゼントする(パサロード)

パサロードを行う場合は、ホーム画面の「Pasa」を選びます。

▲ パサロードは事前に登録しておいた知り合いを選ぶか、電話番号を直接指定してロードを送ります。
海外ローミング(データ通信)
旅行者向けではなく、フィリピン移住者向けの機能になるかと思います。行きたい国のデータを事前購入できるようです。

▲ プランからGigaプランを選びます。

▲ ROAM(ローミング)を選びます。

国を選んでデータ容量を選択すればOKです。
利用量の表示(Check Usage)

残りどのくらいの通信が使えるかは、「CHECK USAGE」から確認します。

▲ 画像は、Smart SIM有効後にもらえる無料特典での表示です。
「Deitails」という箇所で、データ・電話・テキスト(SMS)の残量と有効期限が表示されます。「Recent Transactions」という箇所で、ロードやプランの購入履歴、無料特典の入手履歴が表示されます。
クレジットカードの削除
旅行者にとっては、一時的な利用の要素が強いアプリですのでクレジットカードの情報を入れっぱなしにしておくことに抵抗がある人もいるでしょう。クレジットカードの情報は消去することが可能です。

ホーム画面から「GigaPay」を選びます。

GigaPayのページから画像のボタンをタップします。

クレジットカードを選んで情報を消去します。
終わりに
GigaLifeというSmart社のアプリのご紹介でした。
私もまだ使い始めたばかりなので使っていくうちに慣れていくようにします(記事もアップデートします)。

