フィリピン2大通信キャリアの一つ、Globe Telecom。今回は、プリペイドSIMの基本的な使い方について記事にします。アクティベートからロード（チャージ）、通信プランの選択を解説します。
記事内、現地通貨で表記することがあります。 現在、1フィリピンペソ(PHP) = 円です。1万円を両替すると、 ペソになります。
よく使う通貨・紙幣
- 5ペソ: 円
- 10ペソ: 円
- 20ペソ: 円
- 50ペソ: 円
- 100ペソ: 円
- 500ペソ: 円
- 1,000ペソ: 円
更新日時: （自動取得データ）
Globe（グローブ）プリペイドSIM（LTE）
Globeの通信規格、周波数（バンド）、APN設定、旅行者向けの通信プランについては次の記事にまとめています。フィリピン在住者向けというよりは、旅行者向けの内容です。なので、プラン内容も一時滞在的なものをチョイスしています。
自分でSIMを設定するメリット・デメリット
空港のGlobeキオスク、街中のGlobe店舗にいけば店員が設定してくれます。自分でSIM設定するメリット・デメリットは次の通り。
- 滞在期間、自分の利用スタイルに応じた通信プランを選択できる。
- 空港の Globe スタッフが勧めるプランはオーバースペックなので、自分で設定すれば費用（コスト）を抑えれる。
- APN設定などの要領を覚えれば他の国にも応用できる。
- 英語の説明文章を読まないといけない。
- 上手くいかない場合、自分で調べないといけない。
- 間違えると、自分に合わないプランを選択する可能性がある。
- 要領を得ないと通信できるまで時間がかかる。
Globe SIMカードで通信ができるまで
SIMの初期化（アクティベート）から実際に通信ができるまでのステップは次の通りです。今回は、トラベラーSIMではなく、街中で入手できるSIMを前提に手順を記載します。
- ステップ1SIMを入手する
空港、街中のコンビニ、モールなどでSIMカードを入手しましょう。まずはここから。
- ステップ2SIMをスマホに入れてAPN設定する
カードからSIMを取り外してSIMをスマートフォンに入れましょう。そして、APN設定。
- ステップ3必要分のペソをロードする
3日なら100ペソくらい、1週間なら300ペソくらい。必要分のロードを行いましょう。
- ステップ4通信プランを選択する
通信プランを選択する”]通信プランを選択して、SMSコードを送る。プラン選択に迷うようなら空港でやってもらった方が早い。
ステップ1: SIMを入手する
空港でトラベラーSIMが配布されています。フィリピン航空利用者向けには無料、それ以外は有料のプラン購入とともにSIMを入手することができます。
プランが充実してはいるのですが、人によってはオーバースペックなので自分に合わない場合は別のプランを使うと良いと思います。
1枚 40ペソで購入できます。以前はナノSIMとかマイクロSIMとかでカードが別れていましたが、最近は切り取り形式でどのSIMサイズでも使えます。
SIMを購入する場合は、100〜500ペソのロード用のカード(Call and Text Cards)も手に入れておきましょう。
「Could I get Smart SIM card?」SIMカードを購入できますか？
（クドゥ アイ ゲット スマート スィム カード?）
「Could I get a 100 pesos Load card?」100ペソのロードカードを購入できますか？
（クドゥ アイ ゲット ワンハンドレッド ペソズ ロード カード?）
ステップ2: SIMをスマホに入れてAPN設定する
APNとは、スマートフォンがモバイルネットワークを使ってデータ通信をするために必要な設定となります。GlobeのAPN設定は次の通りです。
- 「名前」
- globe
- 「APN名」
- http.globe.com.ph
- 「ユーザー名」「パスワード」「プロキシ」「ポート」
- 空欄でOK
APN設定するのは、Androidスマートフォンだけです。
iPhoneの場合は、SIMフリーにしてあれば設定は不要です。「APN設定ってなに？」って方はとりあえずSIMを挿してみて自動認識されればラッキー。されなければググってAPN設定を行いましょう。（最近のSIMフリーであれば多分設定不要）
iPhoneをはじめとしたSIMフリースマートフォンでは、SIMを入れると自動認識される可能性もあります。私が使っている「Zenfone 5 (2018年)」「Xiaomi Redmi Pro 10」は自動認識しました。
ズボンのポケットに入れるとかNG、しまう場所は決めておきましょう。SIMカードケースを準備しておくと便利です。値段も安いです。
ステップ3: 必要分をロードしよう
ロードってなんだよ
ロードは日本語風に言うと「チャージ」でSmartにお金を前払いしておくこと。他の国では「トップアップ」って言ったりもするね。
ロードの意味がわかると、
- 「ロードを入れて」
- 「ロードがないから電話・ネットできない」
- 「ロードが欲しいからちょうだい」
と言う会話の意味もわかりますが、最近はフィリピンの人に「ロードちょうだい」ってあまり言われなくなりましたね。ロードは人にあげることもできるし、Globeから借りることもできるみたい。
Globe SIMのロード方法
- ロード用のカード(Call and Text Cards)を使って自分で入れる
- (サリサリ等で)お金を払って必要分のロードを入れてもらう
- オンライン上よりロードする（eLoad）
- Grabの電子マネー（Grab Pay）を使ってロードする
Globeのロード方法
Smartに比べるとGlobeのロードはちょっとめんどくさい。
あらかじめロード用のカードを準備しておきます。裏面のスクラッチをコインか何かで剥がします。（写真は使用済みなので使えません）
番号は2種類あります。
- 左側：10桁カード番号
- 右側：6桁PIN番号
それではロードします。最初に、「 *143# 」に電話をかけます。
すると、メニュー選択画面がポップアップ表示されます。Globeではこのプロンプト表示を使って各種設定を行います。
「 2. MyAccount 」を選択します。
「 3. Load call card 」を選択します。
「 Enter 10-digit call card number （10桁のカード番号を入力してください」という画面が表示されますので、あらかじめ準備したロード用カードの左から10桁を入力します。
「 Enter 6-digit PIN（6桁のPIN番号を入力してください） 」と出てきますので、PIN番号を入力します。
成功すると、100ペソがロードできた旨のSMSを受信します。
ステップ4: 通信プランを選択する
Smartの場合、SIMに1GBほどの無料通信が付帯していますが、Globeの場合はスズメの涙ほどの通信しかできません。通信が尽きるとロードが消費されてしまいますので先に通信プランを選択しておきましょう。
最適なプランは人それぞれかともいますが、GoSURF や GoSAKTO あたりが良いかと思います。
- GoSURF：金額に応じて、1GB〜8GBまでの通信が利用できるプラン
- 50ペソ、299ペソ、599ペソ、999ペソのプランがある
- GoSAKTO：7日間利用を前提として、好きなデータ容量が選べる。使い込むとアプリでカスタマイズができる。
- 70ペソ、90ペソ、120ペソ、140ペソのプランがある。
詳細は「フィリピン Globe プリペイドSIMカードのまとめ」ページに記載しています。
今回、私はGoSURF 50ペソのプランにしました。3日間で1GBの通信が可能です。
通信プランの利用方法
利用方法は、次の通りです。
- SMSで8080宛に「 GOSURF50 」を送信する。
- 「 *143# 」に電話してメニューから設定する。
今回は、少し面倒な2番目の方法でプランを設定してみました。
ロードの時と同じように「 *143# 」に電話をかけます。
メニュー画面が表示されます。
「 3. GoSURF 」を選択します。
設定が完了すると、SMSを受信します。繰り返し使う場合は、期限に気をつけましょう。
再設定を忘れて、従量課金になり過去になんどもロードを消費してしまいました。
Globe SIMカードのTips
有効期限（ロード）
SIMカードのロードには有効期限が存在します。Globe、関係子会社（TM）共通で、1年間です。
2018年 7月に有効期限が延長されました。
Rappler: All Globe prepaid load valid for 1 year starting July 5
ロード残高の確認方法
SIMカードのロード残高を確認する方法は3つあります。SMSが簡単で便利です。以前は、「GService」と言うアプリがあったようですが、なくなったようです。
- 「 *143# 」に電話をかけて、メニュー画面を表示「7」番のメニューを選択するとオンスクリーンで表示される。
- 「 211 」に電話をかけると、ガイダンスでロード残高が聞ける。
- SMSで「222」宛に「BAL」をメッセージ送信すると、返信のSMSで答えてくれる。
▲ 「222」宛に「BAL」を送信すると、ロード残高が受信します。
GoSAKTOアプリ
試していませんが、GoSAKTOの専用アプリがあります。在住者の方は遊んでみると良いでしょうね。旅行者の方はめんどうなだけなので使わない方が良いと思います。
GrabからフィリピンSIMへのロード
最後に
フィリピンのSmart SIMカードの使い方、設定方法のご紹介でした。レンタルWiFiでも良いのですが、価格が高いので旅のコストを抑えたいなら現地SIMを使いたいところです。
