ベトナムへ30日以内の再入国が必要となり、電子ビザ申請を使ってみました。
やむを得ず…といった感じです。自分でもよく気付いたものだと思います(苦笑
1月、2月とフライト修行も兼ねてホーチミンへ渡航するのですが、航空券発券の際に再入国30日ルールがあったことをすっかり忘れていて「27日後」の再入国となっていました。
フライト日程を変更することも考えましたが、複数の航空会社を使っていて変更にも手続きが煩雑な印象。これならビザを取ったほうが楽だな…という考えに至りました。
あやふやだったベトナムのビザ要件も調べました。在ベトナム大使館に行ったほうがいいのかな?と思ったら、どうやら電子ビザでも申請ができるというのを知ったので今回試しました。
申請は英語で行う必要がありますが、さほど難しくはないです。クレジットカードで手軽に行えるので便利です。
ベトナム入国とビザ
ベトナムには何度か訪問しており、観光を目的として一定条件であればビザ不要は認識していました。特徴的なのは「再入国30日ルール」というのがあり、今回これに引っ掛かり電子ビザ(E-Visa)申請をする羽目になりました。
入国時点で6ヵ月間以上の残存有効期間を有するパスポートと、出国用の航空券を有する日本国民に対しては、15日間以内の滞在に限りビザは不要。16日以上滞在する場合、出国用の航空券がない場合(陸路での出国予定など)、ベトナムを出国した日から30日以内に再出国する場合はビザが必要。ビザはベトナム社会主義共和国大使館、または領事館で取得可能。通常の観光ビザ(シングルビザ)で1ヵ月間の滞在が可能。
地球の歩き方より(わかりやすかった)
観光ビザの種類(日本国籍)
ベトナムの観光ビザはおよそ20種類程度あります。観光ビザの特徴は次の通り。
- 観光 1ヵ月シングル
- 観光 1ヵ月マルチプル
- 観光 3ヵ月シングル
- 観光 3ヵ月マルチプル
シングルというのは「入国が1回だけ」、マルチプルというのは「有効期間内であれば何度でも入国可能」を意味します。取得費用やベトナム大使館を通すか、代行業者を通すかで変わってくるようです。
ビザの取得方法
在ベトナム大使館で申請する
東京に大使館、大阪と福岡に領事館があります。営業日(業務日?)は、いずれも平日日中ですね。
いちおう郵送での受付も行なっているようです。ホームページがお世辞にも分かりやすいとは言えないので郵送する場合は、事前に電話で送付物を確認した方が良さそうです。
代行業者を通して申請する
最初、「ベトナム ビザ」といった検索ワードでインターネットを検索しましたが、代行業者のようなページに多数ヒットします。言語の問題や、大使館ホームページがわかりづらいこともあり、多くの業者がいるんですかね。
綺麗にビザ情報をまとめたサイトもあれば、怪しげなサイトもあります。玉石混交なので要注意です。
当日空港でアライバルビザを取得する
ビザの種類によっては招聘状というものが必要になることがあるそうです。
到着ビザ: ベトナムの一方的措置に基づく査証免除による入国後、ベトナムを出国(ただし、出国先が自国である場合を除く)して30日以内に観光目的のみ再度ベトナムに入国する場合、15日以内1回有効の到着ビザを発給できます。出国先が自国である場合を除く、つまり日本人の場合日本→ベトナム→日本→再びベトナム入国での期間が30日未満は、在日大使館からのビザを収得しなければならない。
駐日ベトナム社会主義共和国大使館
今回、私は上記の「日本→ベトナム→日本→再びベトナム入国での期間が30日未満」というのに明確に引っかかっていたのでアライバルビザの選択肢は消しました。
なのでアライバルビザについては詳細には調べてません。
電子ビザ(E-Visa)申請
2017年2月からベトナム政府によって運用されているビザプログラムです。当初、試験運用だったようで2019年2月の時点で向こう2年間継続されることが決まっています。
- ビザ発給対象者
- 有効なパスポートを持つ日本を含む75か国の国籍者
- 発給されるビザの種類
- シングルビザ(入国は一度のみ、30日間有効)
- 申請手続き
- ベトナム公安省出入国管理局が運営する専用サイト
- https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn/
- 所要期間
- 3業務日
- 手数料
- 25USドル(カード決済のみ)
- 否認されても手数料は返ってきません。
- 入国手続き
- 申請者自身が発給されたビザを印刷し、越入国時にパスポートと共に提示する。
※本記事では要約的な記載をしています。詳細は在ベトナム日本国大使館にて
今回、色々調べてこの申請で大丈夫そうだというアタリはついたのですが、なにぶん高い航空券を発券していたので念を押して在ベトナム日本国大使館に問い合わせました。
ホーチミンへ1ヶ月以内に2度旅行する予定です。過去にも旅行したことがあるので、一定条件の元であればビザ不要は認識していますが、最初のベトナム渡航から次の渡航が30日以内となり、ビザ不要条件から外れています。2度の渡航はいずれも東京〜ホーチミン往復です。
在ベトナム日本国大使館に電子ビザに関する記事があったのですが、今回の要件で入国は可能でしょうか。
現在、電子ビザは一番便利だと思います。ご案内のとおり、電子ビザの申請を行ってください。
電子ビザ申請(E-Visa)を自分でやってみた
- パスポートの番号、氏名、誕生日、発行年月日、有効年月日、写真が記載されたページの画像イメージ。
- 4x6cmのポートレート写真(正面を向いてメガネやサングラスをしていないもの)
- 宿泊先・滞在先の住所
まずは専用サイトである「https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn/」へアクセスします。
▲ 画面左の「e-Visa」アイコンか、「1. E-visa issuance」をクリックします。言語がベトナム後の場合は、画面右上の言語アイコンで切り替えると英語表記になります。
▲ 画面左の「For Foreigners(外国人)」をクリックします。
▲ 手順の概要が表示されます。理解できたら画面左下の確認事項にチェックを入れて次のページに遷移します。
- ステップ1入力フォームに必要事項を入れます。
入力後に、登録コード(Registration Code)が送られるので控えます。
- ステップ2発行手数料である25USDをクレジットカードを支払います。
発給までは基本3業務日かかります。ちなみに、ビザが否認されても手数料は返金されないようです。細心の注意で入力フォームを入れておく必要があります。
- ステップ3発給までの経過は専用サイト(E-visa Search)で確認できます。
申請が許可されたらビザを印刷してパスポートと一緒に保管します。
実際の申込様子
▲ (写真はサンプルです)写真が2つ必要になります。左がポートレート写真、右がパスポート写真です。予め準備しておくと良いでしょう。
▲ 入力フォームに必要事項を入れていきます。全て英語表記で入れます。
- 宗教入力欄は「Buddhism」(仏教なら)
- ホーチミンの入国ゲートは空港と港があるので要注意
- 多くの人はタンソンニャット国際空港
- 滞在住所を聞かれるのでホテルを決めておくと良いでしょう
▲ 入力に問題なければ「Successfully Completed!」と表示されます。この時点でRegistration codeが発行されます。
▲ 入力した内容、写真が表示されます。間違えがないか確認して支払いの処理に移ります。
▲ 重要事項が再度表示されます。
▲ 支払いレートが表示されます。この記事投稿時点では25USDでした。
▲ 最初は「Domestic card」のタブが表示されるので「International card」に切り替えます。カード情報を入れます。手元のアメックス は受け付けてくれませんでした。VISAやJCBが良いでしょう。
▲ クレジットカードの入力情報が再度表示されます。
▲ 支払い処理がきちんと処理されれば上記メッセージが表示されます。あとは3業務日待つことになります。
▲ メールも来るので必ず確認しましょう。
▲ 発給までの経過は専用サイト(E-visa Search)で確認できます。また、申請が降りるとメールがきます。
▲ ビザを2020年1月15日に申請しました。許可は1月20日、ちょうど3業務日目に下りました。
電子ビザで入国できる場所
国際空港としては、以下で電子ビザを受け付けています。
- カットビ国際空港/ハイフォン市ハイアン区
- カムラン国際空港/カインホア省カムラン
- カントー国際空港/カントー市ビントゥイ区
- ダナン国際空港/ダナン市ハイチャウ区
- ノイバイ国際空港/ハノイ市ソクソン県
- フバイ国際空港/フエ省フオントゥイ市社フバイ坊
- フーコック国際空港/キエンザン省フーコック島
- タンソンニャット国際空港/ホーチミン市
上記以外にも地上や港で合計30以上の地点で電子ビザを受け付けているそうです。
当日空港にて
空港では申請者自身が発給されたビザを印刷し、イミグレーションでパスポートと一緒に掲示する必要があります。
まとめ
電子ビザでの申請方法については、当初見つけられずブログ「地方JALマイラー」を運営する「きいろさん(@jalmiler2)」にTwitter上で教えてもらいました。彼女も呼吸をするように世界を駆け巡っています(笑