日本国内の両替宅配サービス「外貨両替マネーバンク」を使ってみました。
次回、フィリピンに行く際に国内線の乗り継ぎがあります。
次の便までの時間が短く両替の時間がもったいない。行先は離島なので日本円には対応しておらず、フィリピンペソが足りない場合はドルで両替するか、現地ATMを使う必要があります。
いつかコロン島に行ったときにペソ不足になり、現地で両替しようとしましたがレートは私が見た中で史上最悪でした。ATMの数も少なくペソを入手するのに苦労した記憶があります。
日本の空港で両替することは全く頭にないのですが、少し前に「外貨両替マネーバンク」という国内屈指レベルの高レートで両替できるサービスがあると聞き、使ってみることにしました。
ウェブでカンタン申込、宅配は自宅や空港郵便局に指定でき便利です。
日本で外貨両替しようとすると手数料の高さに萎える
もしあなたが今まで日本国内の空港で両替していたとしたら悲しいお知らせになります。
この記事の下書き作成時点(’20/3/1)でレート比較してみました。羽田空港や成田空港に取り扱いのある外貨両替はGPA(Green Port Agency)でレートが公開されています。
例えば、以下はフィリピンペソの例です。
為替レート | GPAレート | |
---|---|---|
1外貨あたりの日本円 | 2.12円 | 2.45円 |
1万円を両替すると | 4,716ペソ | 4,081ペソ |
1万円の差額 | 635ペソ(1,346円) |
ドルで見た場合は差額が3ドルくらいでした。扱いが少ない通貨になればなるほど手数料が多くなりそうです。
外貨両替マネーバンクとは
外貨両替マネーバンクは宅配による外貨両替ができるサービスです。外貨為替業務を専門にする株式会社スターキャピタルが2010年から運営を行っています。
私も初めての海外旅行では日本の空港で両替サービスを使いました。
当時はどこがレートが良いといったことを考える余裕もなく、空港で表示されたレートで素直に両替をしていました。しかし、旅に慣れてくると日本での両替レートの悪さに気づきます。他国に比べても手数料が圧倒的にかかり、通貨によっては15%以上もかかることがあります。
10万円を外貨に両替した時点で両替手数料が15,000円もかかってしまう。
この状況って納得できないですよね。外貨両替マネーバンクでは、店舗を持たない、人件費は極力削減することで手数料のコストカットに成功しています。
特徴
店舗なし、宅配で外貨を配送
外貨両替マネーバンクは店舗を持ちません。以前は店舗を持ち店頭対応もしていた時期があるようですが、現在ではすべて宅配で対応しています。
日本全国対応で送料無料が嬉しいサービスです。
代引きを使うと手数料500円がかかるので可能であれば銀行振込で手続きしましょう。当日14時までの入金確認ができ、通貨在庫があればその日のうちに発送されます。
申し込みはウェブから行います。受取は自宅だけではなく、職場でも空港郵便局でも受取が可能です。
外貨の売り買い両方に対応
外貨両替マネーバンクで公開されているレートは手数料込み、他の両替店に比べてもかなり安い手数料です。レートは1日に何度も更新されます。両替を申し込んだ場合にはその時点のレートが適用されます。
国内他サービスに比べて手数料が激安
外貨両替マネーバンクは国内空港の両替店舗と比べると手数料が非常に安いです。
日本にある空港の飲食店って軒並みいい値段しますよね。
1,000円以下で食事をするのはなかなか難しいです。成田空港だと制限エリア内に吉野家があります。吉野家といえば「うまい、やすい、はやい」がキャッチコピーが有名ですが、この吉野家・成田空港のメニュー価格は決して安くない(苦笑
客単価を上げるために、1000円以上の定食メニューばかりである…
成田空港を応援したい「成田空港内にある吉野家のメニューが高級な件」
空港に店舗を持つには高い家賃を支払わなければいけません。必然的に商品価格の設定に跳ね返ります。両替もしかり、レートの悪さは店舗家賃や人件費が関係しています。
外貨両替マネーバンクは店舗を持たないことで両替手数料を大幅に安く抑えられています。
取引通貨 | 外貨を買う(円→外貨) | ||
---|---|---|---|
外貨両替 マネーバンク |
Yahoo! 為替レート |
空港レート | |
米ドル | 110.47 (90.5ドル) |
109.28 (91.5ドル) |
112.09 (89.2ドル) |
中国元 | 15.95 (627元) |
15.75 (634元) |
17.46 (573元) |
タイバーツ | 3.64 (2,747バーツ) |
3.58 (2,793バーツ) |
4.01 (2,493バーツ) |
フィリピンペソ | 2.204 (4,537ペソ) |
2.15 (4,651ペソ) |
2.45 (4,081ペソ) |
▲ 上記はある日のレート、括弧は1万円を両替した時の現地通貨です。空港レートの悪さが目につく一方、外貨両替マネーバンクが優良レートであることがわかります。
17ヵ国の通貨に対応
この記事投稿時点では17ヵ国の通貨に対応しています。
空港だと30通貨以上に対応していることがあるのでちょっと少ないですが、多くの日本人が訪れる国の通貨は対応しています。
電話での相談が可能
申込はウェブで簡単に行えます。
しかし、100万円以上など高額の両替ってちょっと不安ですよね。また、高額両替だと通貨が足りずすべて両替できないことも考えられます。外貨両替マネーバンクでは、電話での相談窓口があるので事前に相談することが出来ます。
評判・口コミ
「両替を宅配で」というのが馴染みがないのか、インターネット上ではさほど利用者の口コミは多くはないですね。しかし、シンプルなサービスなので特に悪い口コミも見られませんでした。
メリットとデメリット
リアルタイムでは現地両替に比べるとやはり若干手数料がかかりレートが落ちます。とはいえ、不慣れな海外旅行で早めに両替しておきたいという場合であれば魅力のあるサービスです。
それと、メリットの最後に書きましたがよく行く国でレートに熟知していれば、高レートのうちに幾分か両替してしまうという使い方もできる。フィリピンの場合は、1万円が5,000ペソにどれだけ近くかが1つのバロメーターなので当面渡航は先でも円高なら両替しちゃうとか。
まとめ
なんでもオンラインで出来るようになり便利になりました。通貨が17ヶ国ということなのでもうちょっと取り扱いが増えるとさらに便利そうです。