マレーシア航空の最新鋭機材A350-900のビジネススイートに搭乗してきました。
時期的には、中国を発端とするコロナウィルス危険性への認知が日に日に増す2月中旬。
若干の心配はしつつも「まぁ、平気かな」と楽観的に行ってまいりました(このフライトから数週間後には日本人への視線がかなりキツくなってますが… 😨
ホーチミン(SGN)発券で往復ビジネスクラスで発券しました。クアラルンプール(KUL)経由ということで計4便のフライトです。JGC修行を考え始め調べてみると、KUL経由ほか東南アジア都市へのマレーシア航空フライトが割安なので発券することにしました。
今回のフライトも発券時は1,000ドルちょっとでした。
その後、有償アップグレードの誘いを受けていくらかBidしたら見事に当選してしまいました。ビジネスクラスからビジネススイートへの昇格。これもコロナウィルス様々でしょうか。
深夜便だったのであっという間に時間が過ぎてしまった感は拭えませんが、せっかくの上級クラスなので搭乗の様子を投稿します。
フライト概要
- 1便目成田 〜 クアラルンプール(MH71)
今回の投稿対象です。
- 乗り継ぎ朝早過ぎだったので仮眠スペースへ
乗り継ぎはかなり時間ありましたが、朝5時と早くまだ眠かったので空港内の仮眠施設「ウェルネススパ」で一休みしました(ブログ投稿するかも
- 2便目クアラルンプール 〜 ホーチミンへ
同じ機材、同じビジネスクラスの搭乗記は既に投稿済みです。
日付 | 2020年2月中旬 |
---|---|
時刻 | 22:28 – 05:06(定刻通り) |
路線 | MH71 成田 〜 クアラルンプール |
機材 | エアバスA350-900 |
マイル | 4,173 |
Fly On ポイント | 4,173 |
エアバス社A350-900機
マレーシア航空の所有機体は、本記事投稿時点(2020年初頭)でA350-900は6機となっています。
マレーシア航空は、2017年にボーイングB777-200ERを入れ替える形で6体のA359を導入、同社では初めてファーストクラスを提供する機材となりました。
2018年、マレーシア航空はそれまでに運用していたファーストクラスを廃止し、「ビジネススイート」へと名称変更を行いました。シートはファーストクラスのものをそのまま流用、ビジネスクラスはこれまで通りに設定されています。
参考 Traicy「マレーシア航空、ファーストクラス廃止 「ビジネス・スイート」に」
クラス | 奥行き | 広さ | 座席数 |
---|---|---|---|
ビジネススイート | 83インチ | 23インチ | 4座席 |
ビジネス | 78インチ | 22インチ | 35座席 |
エコノミー (エクストラ) |
36インチ | 18インチ | 27座席 |
エコノミー | 31-32インチ | 18インチ | 220座席 |
ビジネススイートの座席はA359機で4席、A380機で8席が設けられています。シートはもちろんフルフラットになります(ビジネスクラスも)。
「ビジネススイート」は、エアバス社のA350-900機とA380機で利用可能で専用チェックインカウンター、ファーストクラスラウンジへのアクセス、受託手荷物許容量50キロなどのサービスが提供されます。
- 1-2-1座席編成、全席通路へ直接アクセス
- プライバシードア付きの合計4席
- 座席ピッチ83インチ、幅23インチ(約58cm)
- フルフラットベッド83インチ(約210cm)
- シートの硬さを調整するエアクッション
- パーソナライズされたラウンジ位置
- 独立して調整可能なレッグレスト
- 個別の24インチモニター
- 静電容量式タッチスクリーン
- マルチタッチジェスチャー
- ビデオハンドセット
- ワイドスクリーン
- LEDバックライト付き(高精細1080p)
- 115V AC電源とUSB 2.0ポートを装備
ビジネススイートは有償UGで獲得
今回のマレーシア航空チケットは有償で発券しました。
ホーチミンからクアラルンプール経由で成田ルートでビジネスクラス4便に搭乗でき、往復で1,000ドルちょっとの価格。これで十分に安いし満足していたのですが、その後、マレーシア航空さんから「MHUpgrade」、有償アップグレードのオファーをもらいます。
多くの航空会社が導入している所謂、「PlusUpgrade」の仕組みを使ったもので、オークション形式で上位クラスを入札(Bid)して成功すればひとつ上のクラスを体験できます。
2019年はフィリピン航空(PR)、シンガポール航空(SQ)、そして今回のマレーシア航空でアップグレードの機会を得ました。SQは失敗、PRは一度アップグレードに成功しています。
- マレーシア航空でアップグレード入札した記事(2勝0敗)
- フィリピン航空でアップグレード入札した記事(1勝1敗)
- シンガポール航空でアップグレード入札した記事(1敗)
▲ 特徴的なゲージメーターで入札金額を決める様子。何回かやった感じだと人気機材なら入札額を高く、不人気・閑散期なら入札額を低くしていくのが良いような気がします。
有償してまで上位クラスを?とのご意見もあるかもしれませんが、まぁブログのネタにもなるし、良い体験にもなる。
入札に成功すれば当然、追加の課金も発生しますが、失敗してもクレカチャージされないのでちょっとしたゲーム感覚です。考え方によっては上位クラスを分割払いにしているとも考えられなくない。
成田空港にて
カウンターチェックイン
▲ 早めの3時間前に空港に到着。それでも結構人がいました。チェックインカウンターは3クラスに別れていたので、遠慮なくビジネススイートのカウンターでチェックインさせてもらいました。
AAラウンジに別れを告げる
ラウンジは、マレーシア航空のFクラスということで心の中で「ひょっとしてJALダイヤラウンジ使えるのかな…」とワクワクしていたのですが、案内されたのはサクララウンジでした… Orz
いちおう、同じワンワールドのアメリカン航空、カタール航空のラウンジにも入れるみたいなので2020年3月中に閉鎖が確定しているアドミラルクラブに先に入り、その後サクララウンジへと移りました。
AAラウンジは閉店間際だったのでフードはあまりなかったです。お昼くらいに行くと、食事は充実しています。シチューが絶品、時間帯によってはJALカレーも食べられます(もう閉まるけど
搭乗記
優先搭乗
ほぼ定刻通りに搭乗です。
▲ なんちゃってとはいえ、ファーストクラス扱いのようです。
機内の様子
▲ 本日はA359先頭右端の「1K」をいただきました。個室感ありありで興奮度が増します。
▲ めったに乗れるものでもないので色んな角度から撮影します。
アメニティ類
一通りのスペック確認を終えた頃に、マレーシア航空さんのご担当者さんが挨拶に来てくれました。
ミスター・チャンビア。本日、私が担当します。
マレーシア航空CAさんの華やかな制服
機内食・ドリンク
▲ メニューはもらいつつも特別食(低糖質ミール)になっていました(いや自分でそうしたワケだけど
前菜はお決まりのサテー
▲ 数あるブログを見ても、マレーシア航空ビジネスクラス以上の前菜といえばこのサテー。右のソースは、見目は辛そうですが実は粗いたピーナッツを甘めに和えたソースです。
インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイなどの東南アジア諸国で広く食べられている串焼き料理で日本人の口には「絶対に」合います。
サテーで就寝前は終わるかと思いきや次から次へと出てきました。
▲ お洒落にキャビアが出てきました。記憶を辿ってもおそらく初めてですね。魚介独特のクセがあるので何回か食べないと慣れなそう… ガーリックトーストは美味しかった。
メインとデザート
▲ 就寝前は終わりかと思いきや、一気に攻め立ててくるマレーシア航空。
どうやら、目覚めの食事ではなく就寝前に全て終わらせるオペレーションのようです。ラウンジでも相当量食べているので苦しい…
しかし、そんなことを私は予測していたのか、食事は低糖質の特別食を選んでいました。本当に軽い感じで、飲んだ後のラーメン感覚で食べてしまいました…
機内コンテンツ
▲ 機内コンテンツはほとんど見なかったですね。
今思うと、この後で空港でかなりの時間を過ごしたので映画の一本でも見ておけばよかった。
フルフラットとパジャマでお休み
▲ MHさんのパジャマ。これって持って帰っちゃダメなんですかね?w(返却しました)
着心地はよかったです。スウェット風で身動きも楽。飛行機でパジャマで寝れるなんてほんと贅沢。
▲ 色々食べたので歯を磨いて寝ます。
着陸
食事したら本当に寝ていただけ。そんなフライトでした。
欲をいえばもう少し時間が欲しいw
終わりに
東京からの便なので、ファーストクラスラウンジは使えませんでしたが、フライトそのものは快適でした。逆の路線であればゴールデンラウンジ・ファーストクラスエリアに入れますよね。いつか、潜入を願いたいところです。
そういえば、マレーシア航空は資金源が怪しいという報道を昨年みかけ、現在はコロナ旋風が吹き荒れる日々。ワンワールドでMHなくなると悲しいのでなんとか堪えてもらいところです。