ブログを開設してからはや1年半、最初の確定申告を行いました。
2018年の収入はまだ微々たるもので確定申告はなし、2019年は20万円を超える収益を得ることが出来たので、めでたく納税の義務が発生しました。今回は、開業届を出していないため白色申告です。
右も左もわからない中で書籍、インターネットの情報、いろんなツールを使ってなんとかやり終えることが出来ました。普段は一般企業に勤める会社員です。
給与所得は、職場が申告納税してくれるので簡単な年末調整の手続きをするだけでなのでぶっちゃけ税金のことってよくわかってませんでした。
過去には医療費控除や、住宅ローン減税など還付金を目当てとして確定申告を行ったことはあります。しかし、副収入(雑収入)での手続きは初めてだったので時間をかけて準備を行いました。

あら、副収入が20万超えちゃった (;’∀’)

バックレるなよ
ブログで収益出たら確定申告の準備も始めましょう、というお話です。
サラリーマンは税金に疎い

これは私だけではないと思うのですが、会社勤め人間の税に関する知識は低いと思います。年末調整の書類は会社の言われるがまま書いてないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
だから確定申告、税金について知らないことがたくさんありました。
- 所得ってどこからどこまで?
- 何が経費扱いになるの?
- 所得控除って何??
- 青色申告?白色申告?
- 会社にバレないためにはどうすればよいの?
不慣れな会社員が副業で確定申告を行う場合、直前で着手しないほうがよいです。遅くとも2, 3か月前より準備を始めたほうが直前であわてることはないです。
副業収入が20万円を超えると確定申告の対象に
副業の収益が年間20万円を超えると、確定申告が必要となります。
ブログ初期やアクセスがない時期はなかなか収益が発生しませんが、アクセスが出だしてコツをつかむと徐々に収益が増えていきます。SNS上手い人なら爆発的な伸びもあるかもしれません。運営状況を見ながら時期を見て確定申告の準備をしていくべきでしょう。
参考までにこのブログの場合、運営期間半年にあたる2019年1月で2万円弱の収益が出ていました(19年末には月額の報酬もその数倍になっています)。
私は年初の時点で「今年は確定申告しないとだめだな」と判断に至ったので、秋以降に本を読んだり、会計ソフトを導入したりと準備を行いました。
ブロガーが初めて確定申告でやったこと
最初にやるタスク
副業用の銀行口座とクレジットカードを用意する
副業専用の銀行口座が欲しい 副業専用のクレジットカードも欲しい
今思い返すとやるべきタスクでした。
副業用の銀行口座とクレジットカードを準備しましょう。青色・白色どちらの申告を行うにも口座とクレカにプライベート要素が含まれると処理が煩雑になります。見分けが付きづらいことも多々。
プライベートと混ざっても仕訳できないわけではないですが、処理する明細が増えてしまいます。私は支出の9割以上をクレジットカードで処理しています。
仕訳は大変でしたね… 会計ソフトを使っていなかったら絶対に心が折れていたと思います。
日々のタスク
売上(雑所得)の登録

ひとまず売上(雑収入)を記録することから始めました。
支出については記録が漏れれば経費扱いできずに自分が損をするだけですが、売上の申告を怠ることは非常にまずい(≒脱税の恐れ)と考えここだけはきちんと行うことにしました。
大抵の支出はクレジットカード払いなので後でいくらでも追えます。現金払いはほぼ無視、というか大きな買い物でキャッシュ購入はもうやらないという生活スタイルに元々なっていましたので影響ゼロ。
領収書の保存

モノやサービスを購入してもらった領収書を自分の中で決めた場所に保存するようにしました。私の場合、物理的に紙で保存するより電子的な保存のほうが整理しやすいので画像やPDFで管理しました。
ブログ運営に関係するような物品はほとんどアマゾン購入ですね。アマゾンは過去数年にわたる領収書が再発行できとても便利です。
- レンタルサーバー・ドメイン代
- 検索順位チェッカー
- Webサービス
- Kindle Unlimited(電子書籍)
- Canva(アイキャッチ作成など)
- Udemy(学習コンテンツ)
- ココナラ(イラスト依頼)
- 参考書籍
- Mac周辺機器
- 旅行の一部ツアー費用(取材目的なもの)
旅行は、ホテルや航空券など大きすぎるものは経費から外しています。一方で、現地オプショナルを利用したほとんどの観光はブログに投稿することを目的に手配していたので取材費として経費扱いにしました(もちろん記事も投稿しています)。
領収書は、サービス提供者が発行したメール記載のもので問題ないと思います(クレカ明細のみはマズいかも)。
今回は最初の確定申告ということで、経費への意識はあまり高くなかったと思います。売上も少しずつ上がってはいるので、幾分かを自己投資に回し経費にできる部分も多くしていきたいと思います。
直近だとコワーキングスペースの活用、AdobeCCなどの購入かなと(これはこれで楽しみ
直前のタスク
源泉徴収票の取得
源泉徴収票とは、給与を支払う者が社員に対して「1年間いくら給料を支払って、いくら税金を徴収したか」が記載された書面のことです。
1月1日から12月31日までに支払われた給与等の支払金額(一般的なサラリーマンにとっては「年収」となる)や所得税等の源泉徴収税額が記載されています。
会社員は翌1月末ごろに職場からこの書面を受け取ることになります。源泉徴収票の添付は必要ないらしいのですが、書いてある内容を転記する項目があるのでいずれにしろ必要になります。
確定申告書の作成
初めての確定申告ですが、ある程度の副業収入も出始めていたのでケチらずに有料の会計ソフトを導入しました。日頃まめに記帳すれば、確定申告書の書き方を意識することなく書類を作成することが出来ます。
家事按分

家事按分とは、生活費と事業費が混在されている環境において事業で使った分を経費として計上できる考え方です。私は自宅を作業場にしているので、光熱費や通信費用がこれに該当しました。住宅を借りていればその家賃も家事按分の対象とすることが出来ます。
会計ソフトで按分する割合を決めれば、ツールが勝手に処理してくれます。マジで楽。
住民税は「普通徴収」にする
私の勤めている会社は、就業規則を読むと他社に就業する形態の副業は禁止されています。
いわゆる従来型のモデル就業規則を踏襲しています。ただ、私は本業に加えてどこかに勤めているわけではなく、個人としてのブロガー活動、すなわち個人事業主という扱いなので就業違反しているとは思っていません。
しかし、副収入があるとか取り立てて言う必要もないし妙な詮索もされたくありません。というわけで「会社にはバレないやり方=住民税は普通徴収」で行いました。
確定申告をする際、確定申告書第二表の「住民税に関する事項」の欄への記入で、住民税の申告と納税方法の選択を行うことが出来ます。
- 「給与から差し引き」
- チェックを入れると、給与所得の住民税分に加算されて天引きされます。
- 「自分で納付」
- チェックを入れると、住民税の納付書が送られる普通徴収になります。

上記は、会計ソフトの操作画面です。ボタン1つで普通徴収にすることができます。
ふるさと納税
ここ数年はふるさと納税を行うようにしています。まだまだやっている人は少ないですが、自己負担2,000円で各地の特産がいただける制度で、毎年楽しみにしています。
昨年までは寄付金の申告が簡単になる「ワンストップ特例制度」を使い、住民税の寄附金税額控除を受けていました。今年もそのつもりでしたが、調べなおしてみるとそもそも確定申告を行う者は、「ワンストップ特例制度の適用外」でした。
ふるさと納税は、ワンストップ特例制度を利用する手続きを踏んでいても寄付金証明書自体は送ってもらえるので確定申告の際に添付することで一緒に寄付金申告を行うことが可能です。書面を紛失しないようにしましょう。
▲ ちなみに、確定申告をするのであれば楽天がお得です。ポイントプログラムの仕組み(SPUやキャンペーン)を理解すると、常に10%以上のポイントバッグが見込めます。
参考にした書籍や動画コンテンツ
税金に疎い人はインターネット上の記事だけでなく、情報が整理された書籍を活用しましょう。ベースとなる知識がないと、ググるときにも効率が悪いです。
確定申告の制度や仕組みが体系的に説明されているので理解が早まります。確定申告の制度は毎年何らかの変更があるので書籍を購入する場合は最新のものを選んだほうがよいです。
私が読んだ本や動画はサブブログでまとめています。
まとめ
確定申告という心の中でずっと重たかったタスクを一つ終えました。
国税庁のページを見ても正直さっぱりです。確定申告を完遂できる気がしませんでしたが、必要に迫られると人間はなんとかなるものです。知識が至らないところは会計ソフトに助けられました。
これがないとぶっちゃけ困るので必要経費として継続利用します。
初心者でも使いやすい会計ソフト「freee(フリー)」
私は会計ソフトに「freee」を選びました。
最初、無料で使える「やよいの白色申告オンライン」を試したのですが、なんとなく職場の業務アプリ的な感じがなじめず、ほとんど使わないうちに「freee」に鞍替えしました。
銀行やクレジットカードとの連携機能が非常に強力、インターフェースも洗練されていて使いやすいです。ちょっとした仕訳くらいならスマホからでも出来ちゃいます。

参考 会計フリー(freee)
現在はスタータープランを使用中。
操作でわからないことはメールで問い合わせすることができます。最初の確定申告はわからないことだらけです。誰かにわからないことを聞けるのはとても心強いです。というか有償ソフトを選んだ動機の半分くらいは誰かに聞ける環境を手にしたかったというのが本音です。