ワードプレスの無料プラグイン「Aurora Heatmap」を使ったグーグルアドセンス CTR(クリック率)改善について記事投稿します。
というのも、2019年9月に大幅なコアアルゴリズムアップデートがあり、多くの個人ブログが被弾、当ブログも開設以来最大といえるレベルの衝撃、前月比30%ダウンしました。
アドセンスはアクセス数がモノを言うので、PVが減れば収益も当然落ちます。
PVを戻すための細かい工夫、リライトを進めていますが効果を実感できるまでは時間がかかります。そんなやきもきしているタイミングで、衝撃のWPプラグインが公開されました。
その名は「Aurora Heatmap」うれしいことに無料から使うことができます。
寝ログ運営のわいひらさん(@MrYhira)からの投稿で気づきました。
早速導入してみたところユーザー行動分析に役立ちました。このツールの使い道は人それぞれだと思いますが、私はひとまずアドセンスの記事内広告の調整に使ってみました。
結論としてCTR(クリック率)が25%上がり、即効性を実感できました。
ワードプレスプラグイン「Aurora Heatmap」
ヒートマップとは
ヒートマップ(英: heat map, heatmap)は、2次元データ(行列)の個々の値を色や濃淡として表現した可視化グラフの一種である。隣にフラクタル図や樹形図を付け、変数によるヒエラルキー値を表現するため同様に色分ける事がある。
Webヒートマップは、最も頻繁に訪問されたWebページを表示するために使用された。ウェブ解析やセッション再現ツールなど他の機能に追加される事が多い。
ウィキペディア「ヒートマップ」
ウィキペディア的な定義は上記の通りですが、小難しいですよね。百聞は一見に如かずということで画像で確認いただければと。
▲ ご覧の通り、読者がウェブ上でどこに着目しているのかがサーモグラフィックのような画面で見ることができます。
無料から使える「Aurora Heatmap」プラグイン
「Aurora Heatmap」は、無料で入れられる高機能なヒートマッププラグインです。
- 導線の有効性
- コンバージョン率
- 見込み客、読者の離脱
- Googleの評価
ワードプレスの公式サイトに登録されているのでプラグインページから検索してインストールすることができます。有料版だとさらに高機能ですが、無料版でもクリックヒートマップが使えるので、読者がどこをクリックしているのか、という情報を視覚的に見ることができます。
機能 | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
メールサポート | N/A | ☑️ |
クリックヒートマップ | ☑️ | ☑️ |
離脱ヒートマップ | N/A | ☑️ |
熟読ヒートマップ | N/A | ☑️ |
URL 最適化 | N/A | ☑️ |
データ保存期間の延長(6か月) | N/A | ☑️ |
最新版への更新 | ☑️ | ☑️ |
アドセンス記事内広告の調整に役立てた
アドセンスの広告をやみくもに増やすのは私も抵抗があります。ブログを開いたファーストビュー、読み終わった後読者が行動を決める最後のエリアに集中的に配置するようにはしていますが、記事内には過度には置かないようにしています。
自分も記事を読み進めるときに広告が多いと、普通にジャマに感じます。
なので、まったく入れないということはないけれど、読書体験を損なわせず自分のブログ投稿モチベーションが落ちない程度ということで記事内に0~2つ程度の記事内広告は入れるようにしています。
- 記事上部、下部、サイドバーにまとめて表示
- 記事内は0~2つ
- 関連コンテンツユニット使用中
- 自動広告はすべて使用
- 表示量は「88%」
ツール導入前と導入後のパフォーマンス
オーロラヒートマップは、10月の第1週にプラグインをインストールして、徐々に調整をかけていきました。
項目 | 9月 | 10月 | 11月 |
---|---|---|---|
クリック率 | 0.21% | 0.23% | 0.33% |
ページCTR | 1.38% | 1.46% | 1.97% |
クリック単価 | ¥25 | ¥25 | ¥20 |
ページRPM | ¥344 | ¥336 | ¥397 |
▲ 最近ではデイリーでクリック率が2〜3%くらいになり、9月にあるような1.5%以下のクリック率はほとんど見なくなりました。ヒートマップを使った改善は記事を投稿しない日に時間があればやる程度です。
アドセンスのクリック率やページCTRの平均は、巷ではそれぞれ「0.2%」「1%」くらいのようです。
クリック率をあげるには、単純に表示量を増やす必要はあります。しかし、やりすぎると広告色が強くなってうざいと感じられやすいし、アフィリエイトと併用している場合には収益的なパフォーマンスも落ちることもありえます。
記事内広告を調整する考え方
ヒートマップを使った改善は人それぞれ考え方があると思います。私は次のような感じで調整していきました。
- ヒートマップが蓄積される記事を見つける
- 目次に注目し、その先に何があるか着目する
- 視点が止まっていると思われるエリアに広告を置く
- 広告数自体は変更しない
ヒートマップが蓄積される記事を見つける
「Aurora Heatmap」プラグインは有効にすると、アクセスが多い記事であれば数時間ほどで蓄積されます。サイト規模がある程度あれば1週間くらいで分析することはできると思います。
▲ パソコン、スマホに分かれてデータが貯まっていきます。
アクセスが少ない記事だとヒートマップの濃淡がまだ弱いので改善すべきかどうかの判断がつきません。なので貯まるまでは広告の配置変更はしなくてよいと思います。
目次に注目し、その先に何があるか着目する
ヒートマップのデータ量が貯まった記事の目次に着目します。
当ブログでは目次を表示しています。肌感としてノウハウ系の記事は目次が読まれていて、旅行記系は上から順に読まれていると認識しています。内部リンクがクリックされているか否かはChromeのプラグイン「Page Analytics」を使っているのでわかっていました。
▲ ただ、「Page Analytics」は内部リンクのクリック数・率はわかるものの、外部リンクはわかりません。Google Analyticsでタグとか設定すればできるらしいのですが、それに時間をかけるくらいなら1つでも記事を書きたいという性分です。
▲ それが今回のプラグインで特定することができました。
目次の決まった場所がクリックされるのであれば、それまでに記述されている文章、画像、広告は読者の目に入っていません。
視点が止まっていると思われるエリアに広告を置く
目次からの遷移先で視点が止まりやすいような内容があれば、じゃまにならない位置に記事内広告を配置しました。ここはブログ運営者と読者のせめぎあいです。
広告を置くときの心境としては、グーグル様からせっかく配信されている素晴らしい広告をぜひとも読者さんの視野に入れるという高尚な思いと祈りをもって配置します…
広告数自体は変更しない
広告数自体は増やさないようにしました。
記事内広告数を増やしてしまうと、上から読む読者にとっては広告色がつよくなると考えたからです。あくまで目次をつかって読み飛ばしている層にたいして、失った広告を見る機会を提供します。
感覚としてはこんな感じです。
終わりに(参考になった動画)
冒頭でも話しましたが、アクセストレード でヒートマップを使ったウェブ改善について解説動画が役に立ちました。
- ヒートマップからユーザーの気持ちを読み解こう(1)
- ヒートマップからユーザーの気持ちを読み解こう(2)
- ヒートマップからユーザーの気持ちを読み解こう(3)
3本立ての構成でヒートマップ初心者にとって有益な情報となります。実際に使われているウェブサイトを例にとって、クリックエリア・熟読エリアからユーザーの気持ちからどのような改善が考えられるか、といった実践的な内容でした。
動画はアクセストレード登録して、サイトが承認された後に閲覧することが出来ます。ヒートマップ以外にもブログ運営に役立つ良質な動画がたくさんあります(全て無料で見れる)。
せっかく10万pvを超えたのに…