中国国際航空(エアチャイナ)でベトナム・ホーチミンへ行ったわけですが、帰りの北京行きの便で「欠航+12時間遅延」に見舞われ、当初の36時間遅れで出発しました。SFC修行に格安といえどビジネスクラスを加え、解脱フライトを優雅に迎えるはずが…
お疲れちゃん♪
日本にいつ帰れるのか、どこまで自分が費用負担しないといけないのかなど不安がすでにつきまといました。欠航と大幅な遅延、2つのトラブルに巻き込まれるというのは最凶レベルに不幸なフライトとなりました。
「搭乗記」で書き始めたつもりが見返したら飛行機のことを大して書いていない…
こ、これは…. 搭乗記ではない。
そう、私がトラブルに巻き込まれて迷走した話(苦笑
少し長いですが、コーヒー片手にお付き合いください。
中国国際航空 フライト行程
復路2便のフライトは次の通りです。特に復路1便目のSGN-PEKでトラブルに巻き込まれました。
- 11/25ホーチミン-北京/CA904便の欠航前日に欠航を知る羽目になります。ベトナムから中国内CAコールセンターへコンタクト、フライトを翌日に振替ます。
- 11/26ホーチミン-北京/CA904便の大幅遅延(12時間)ホーチミンを襲った台風の影響で、早朝のCA904便に影響が出ます。結果的に12時間遅延し、日本への乗り継ぎに失敗します。
- 11/27深夜北京到着、トランジットホテルへ無料で手配してもらったホテルで5時間ほどステイしました。
- 11/27北京-羽田/CA181便エアチャイナのトラウマより投稿困難に陥っていましたが2ヶ月後に投稿。機内食まとめ。
フライト概要
何度か変更されて最終的な復路一便目の内容です。
日付 | 2018年 11月26日(月) |
---|---|
時刻 | 17:45-23:40(遅延時間からさらに1時間15分遅れ) |
路線 | CA904 ホーチミン(SGN)-北京(PEK) |
予約クラス | ビジネスクラス(R) |
機材 | B737-800/8 |
獲得マイル | 2,641 |
獲得PP | 3,041 |
エアチャイナ遅延率
そういえば、定時運航率(≒遅延率)について書いた記事があったと見返してみました。2018年6月に発表されているOAGの定時運航率レポートによると、定時運航「63.0%」で一つ星。アジアパシフィックのスターアライアンスでは一番悪そう。(定時運航率は定時に出発した割合、裏を返すと37.0%遅延)
ホーチミン-北京/CA904便の欠航
この悪夢のような体験は搭乗2日前に受信したメールから始ます。
11月第5週の日曜日にホーチミンから北京を経由して羽田に帰国予定でした。搭乗予定の2日前・金曜日夜にエアチャイナからフライト予定が変更された旨のメールを受け取りました。(実際に気づいたのは翌朝)帰国で使う2つの便が日時変更となったのです。
項目 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
便名 | CA904 | CA904 |
日付 | 2018/11/25 | 2018/11/25 |
出発時刻 | 05:40 | 13:10 |
出発 | ホーチミン | ホーチミン |
到着 | 北京 | 北京 |
項目 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
便名 | CA421 | CA167 |
日付 | 2018/11/25 | 2018/11/26 |
出発時刻 | 15:45 | 11:55 |
出発 | 北京 | 北京 |
到着 | 羽田 | 羽田 |
メールで受信していたのは上記の通りなのですが、実際には「11/25のCA904便」はウェブ上の運行ステータスを見たところ「欠航」となっていました。
コールセンター電話(1回目)
欠航のせいで搭乗が月曜日、仕事に影響が出るということで、コールセンターへ電話します。
ただ、電話するまでも多少苦労しました。私の場合、普段LINEモバイルの格安SIMを使っているのですが、ホーチミン市内でローミング電波をつかみません。普段の電話番号では日本に電話できない状態でした。
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そのため、数年ぶりにスカイプアプリを入れます。アカウントももう忘れてしまったので新規に作り直し、スカイプクレジットを足します。その後、日本国内のコールセンター(0570で始まる電話番号)へ電話しますが、繋がりません。どうやら「0570」はナビダイヤルというものらしく、日本国外からの通話は受け付けないようです。
エアチャイナのウェブサイトをよく読むと、中国内コールセンターで日本語受付してくれることがわかります。(中国内コールセンターの電話番号+ガイダンス「5」で接続)これでなんとかコールセンターと会話することができるようになりました。
電話オペレーターとの会話・交渉
エアチャイナでございますわ。
確認した内容は次の通りです。
- 11/25のCA904便は欠航なのか?
- ウェブの表記通り欠航。メールの便変更が追いついていない。
- 1日延泊は仕方ないとして、翌日帰れるように調整できないか。
- 11/26の同時間帯・当初の予約クラス(ビジネスR)で手配可能。
- ホーチミンの滞在費はどうなるのか。
- お客様負担。。。
- 欠航の原因
- 北京側の悪天候
3点目は、私の交渉が下手だったかもしれない。
そもそも発券時「姓名を逆」で発券してしまいました。なので、オペレーターからはまず「姓名」変更が大事で、11/26の希望通りに予約変更ができるかわからない。滞在費どころではない…というニュアンスで逃げられました。要するに、こちらの弱みを利用されました。
あ、あの… ここでの滞在は?
姓名変更が先よ。大変大変…
ひとまず、便を欠航した当日と同時間帯で翌日に振り替えました。(結局は、姓名変更も行われました)
項目 | オリジナル | 変更後 |
---|---|---|
便名 | CA904 | CA904 |
日付 | 2018/11/25 | 2018/11/26 |
出発時刻 | 05:40 | 05:40 |
出発 | ホーチミン | ホーチミン |
到着 | 北京 | 北京 |
項目 | オリジナル | 変更後 |
---|---|---|
便名 | CA421 | CA421 |
日付 | 2018/11/25 | 2018/11/26 |
出発時刻 | 15:45 | 15:45 |
出発 | 北京 | 北京 |
到着 | 羽田 | 羽田 |
ホーチミン-北京/CA904便の大幅遅延(12時間)
欠航からの翌日振替、でもトラブルはここで終わらない…
丑三つ時にメール着弾
欠航からの翌日、つまり搭乗する日の深夜1時くらいにまたもやエアチャイナからしれっとメールが着弾します。便が早いので寝ずに起きていました。
メール爆弾●~~~~*\(^o\)
▲ 今度は、11時間の遅延連絡が着弾します。(最終的にさらに1時間以上遅延)
こんな夜中に、しかも間もなく空港行くのに… Orz
1便目の出発が16:30なので、2便目の15:45出発には物理的に間に合いません。Google Flightsで見ても遅延したCA904便から羽田への当日乗り継ぎは無理な模様。到着はさらに先になることがわかりました。
二日は休む羽目に…有給休暇が消えていく…?
時間通りに空港へ行く
空港に行く前に11時間もの遅延をすでに把握していましたが、エアチャイナ日本語受付のコールセンターが開くまでかなり時間があります。空港でしかわからない情報があるかもしれないと予定通り搭乗2時間前に到着するようにホーチミン・タンソンニャット国際空港に向かいます。
▲ 空港到着。出発フライトの案内板を見ますが、時間が早かったためエアチャイナはステータス非表示。
▲ 他の航空会社では「遅延」の表示が目立っていました。
▲ エアチャイナのカウンター。当初の出発予定時刻の2時間半前くらいからカウンターの準備が始まります。メールやウェブを見ていない人もいるので一応、カウンターを開けるしかないですよね。
CA904便はDelayしまーす
▲ カウンターが開くと間もなくして、フライトが遅延することが告げられます。カウンター前は混乱の状況となります。カウンター・スタッフは、おそらくエアチャイナから業務委託を受けているベトナム航空会社の職員と思われますが、あまり詳細なことを把握していないのか、しどろもどろな状況でした。
空港で11時間もの遅延連絡を聞かされる。フライト利用者の多くは、中国人以外で欧米人も多く見られます。多くの乗客が北京経由で他の国に乗り継ぎを予定しているはずです。乗客の中には、遅延までの時間をどう過ごすのか声を荒げる人もいました。
ホテルでの待機処置
カウンターでの遅延連絡から1時間はかからなかったと思いますが、搭乗までの対応がアナウンスされます。エアチャイナ職員からのアナウンスは次のような内容。
- 次の搭乗までの間、希望者に対して一時滞在場所としてのホテルを提供
- 部屋は2名1組に提供する。1名の乗客は他の乗客と部屋をシェア
- ホテルの部屋、および昼食は無償提供する
ここまでの判断はそれなりに迅速でした。約半日、空港の椅子で過ごすのもキツイので部屋で休めるのは助かります。
ホテル移動、でも…
▲ エアチャイナ?空港の職員?の対応で、速やかにバスが手配されてホーチミン市内に移動します。途中、私が滞在したホテルを一つ二つと通り過ぎるのですが、なんだか虚しくなってきました…w
▲ ホテルへ到着。乗客でホテル内に入ります。私は後からでいいやと見ていましたが、チェックインしようとする乗客の様子がおかしい…
しばらく、こんなやりとりが続きます。ちなみに、、、
この時点では、エアチャイナ?空港の職員?の姿はなくなっていました…
チーン。
正確に、事情を把握した職員が誰もいない状況。それでもホテルスタッフが空港に連絡を取ってくれます。そこから1時間以上でしょうか….
▲ ホテル前に、またバスが現れました(すいません、写真ないので使い回し。
冗談みたいな話ですが、こんなアンポンタンな話が本当にありました。深夜に1時間以上も乗客に何をさせているんだ… (この時点ではエアチャイナ職員の対応だと思っていました)
▲ 今度は正規のホテルへ移動します。なんてことないホテルはさっきの裏側でした。時間を返してくれ…
▲「Saigon Prince Hotel(サイゴン・プリンス・ホテル)」どうやら四つ星程度のホテルです。プロセスはグダグダですが、一時滞在場所としてしっかりしたところを提供してくれました。
私は単独行動でしたので、他の乗客と部屋をシェアします。1,2時間多少の睡眠を取りますがやらなくてはいけないことがあります。2便目の北京-羽田フライトの調整です。
コールセンター電話(2回目)
エアチャイナでーす。
確認した内容は次の通りです。
- 11/26のCA904便が大幅遅延している。2便目の日本フライトはどうなるか。
- 当日乗り継ぎはできないので変更が必要。
- 翌日の早い時間のフライト、当初の予約クラス(ビジネスR)で手配可能か。
- 翌27日の午前8時台のフライト手配が可能。
- 現時点で払い戻しをした場合、いくら戻るか。
- チケット購入価格の半額程度(4万円以上)
- (ダメ元で)同じスターアライアンス系への振替は無理なのか
- エアチャイナは他社振替は行なっていない。
ここまで話、一旦電話を切ります。自分の中で整理したかったため。
エアチャイナ(SGN-PEK)が二日連続の欠航・遅延。現在、頭の中ぐちゃぐちゃで思案中。
案1) 夕方の便で、SGN-PEKへ向かう。でもPEKから当日乗り継ぎの便なし。最低1泊必要あり。案2) SGN-PEKを翌日11/27へ振りかえ。CAちゃんと飛ぶ? 案3) 払い戻しを行い、ANAの11/26深夜便に自己負担ありで振りかえ
— チャンビア?解脱したはず (@changbeer76) 2018年11月26日
2番目、また飛ばなかったらどうしよう…というのが頭によぎります。ちょっとでも遅れるとまた翌日…なんてことが怖い。
3番目、ANAのフライトを調べるとこの日の夜、23:00付近にSGN-NRTの直行便フライトがありました。しかし、当日発券のため、価格がエコノミーでも8万円程度する。払い戻しに4万円加えてわざわざビジネスより下位のフライトに乗る。ちゃんと飛べば到着は一番早いけど。
3番目と迷いましたが、結局は1番目にしました。今回の遅延はホーチミン空港全体なのでANAも遅延リスクがある。費用負担してもまた遅延したら意味がない。
ということでまた電話します。
はいはい、エアチャイナ。
確認・交渉した内容は次の通りです。
- 2便目の日本へのフライトは翌27日の午前8時台のフライトを手配。
- 北京での滞在が必要になる。エアチャイナでホテル提供願いたい。
- 今回のケースは無償で手配可。
2点目、当初の予定から二日遅れの到着ということでしっかりと交渉しました。
一時滞在先での昼食
▲ お昼には、ビュッフェで昼食が手配されました。それなりに空腹だったので結構食べちゃいました。
再びホーチミン空港へ
▲ チェックインの際に、ANAカードを掲示するの忘れました。システムにも登録されていなかったようで帰国後にマイルを事後登録する羽目になります。(EチケットにはANAマイレージ番号書いてあるのでなんで登録してくれないのかよくわかりません…)
一応、空港ラウンジへ
北京フライト前のラウンジ。ホテルでブュッフェが提供されたので食欲ないですがとりあえず?
てっきりローズラウンジだと思っていたのですが11/22オープンラウンジを指定されました。
ル・サイゴネーゼ? pic.twitter.com/jhaD1lbLLk
— チャンビア?事後登録したら解脱 (@changbeer76) 2018年11月26日
ビジネスクラスなのでラウンジに立ち寄れます。なんだか、新しくオープンしたラウンジらしいです。次の記事にまとめました。
1時間半遅れで出発
ラウンジでくつろぎでますが、この後もなんだかんだでなかなか出発せず。ゲートで1時間以上待たされました。よくわからないのが、エアチャイナからの業務委託職員が遅延している理由を一切アナウンスしない。というか、アナウンスらしいアナウンス一度もなかった…
▲ やっと搭乗します。
▲ ウェルカムドリンクのシャンパン。中のエアチャイナCAは対応いいんだけど… 全体で見るとつぎはぎな…
以降、機材の説明は往路で書いているので割愛しますw
北京で一時滞在
▲ 空港入ったら、私の名前付きの札を持ったお出迎えがいました。
▲ コールセンター電話した時は、北京空港内って聞いていたのですが結局空港からホテルまで車で15分くらい移動しました。ホテル的には良かったです。1LDだったのでそれなりに良い部屋。
こうして、長かった・長すぎた1日が終わり、私は就寝しました。(といっても4時間くらいで出発しましたが)
最後に
こんな感じで最凶に運の悪い搭乗となりました。思い出すだけでも長すぎる1日でした。私も100フライト以上は搭乗経験ありますが、多少の遅延はあっても欠航や半日に渡る遅延ってそうそう経験するものではないです。
今回のフライトを教訓に、次回からもうちょっと要領よく動きたいですね。っとその前にもうこの手の経験はしたくありませんがw
今回のトラブルで得たもの、失ったもの、ビジネスクラスの補償として得たもの。
【得】
- 当日フライト変更の要領
- そつなく強気交渉すればトラブルに対する補償は得られるということ
- 職場の冷たい視線
【失】
- 多少のお金(一部宿泊代、食事代)
- 時間と睡眠
- 有給休暇(2日)
- 華麗なSFC解脱
ビジネスクラスとしての今回特別の補償対応
- フライト変更を全て無料にしてもらった(計3回変更)
- トランジットの北京で無料ステイ(四つ星程度のホテル)
- 北京空港搭乗口〜トランジットホテルまでの係員誘導
- (実際にしてはいないが)復路返金は50%程度可能であった
この後の東京行きの便はこちら。
往路はこちら。
これを機会に航空機遅延補償付きのクレジットカードを作りました。楽天プレミアムカードには航空機遅延補償はついていませんよ。