フィリピンの人口は、2014年に1億人を突破しました。将来的には日本の人口も抜くことが予想されています。国際連合(国連)のサイトで世界人口の統計データを見つけましたので、このデータを使ってフィリピンの人口統計を見てみたいと思います。
この記事では、データの可視化にBIツールを利用しています。
BIツールの「BI」とは、「ビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence)」を意味します。一般的には、企業内に眠るデータを人がわかりやすいように可視化して、経営の意思決定を助けるために利用します。この可視化を手助けするのがBIツールです。
Data Source: United Nations (World Population Prospects)
2018年 7月 28日時点のダウンロード資料をデータ化。
まずはじめに。フィリピンの基礎情報
フィリピンの基礎情報は次の記事にまとめています。

フィリピンの玄関となるニノイ・アキノ国際空港(マニラ空港)については次の記事にまとめています。

LCC(セブパシフィック)で行くなら次の記事で結構解剖しました。

フィリピン人口(2018年)
データソース:国連のデータ
国連のサイトより2018年7月時点で公開されていたデータ(統計自体は前年の集計)を利用しています。
データ概要
まず最初にフィリピン人口について、ポイントはこちら。
- 現在のフィリピンの人口は、「 1億600万人超 」堅調な人口推移
- フィリピンの人口は、世界人口の「 1.4% 」相当
- 人口の世界ランキングは、第13位
- 人口密度は、「 357人 / キロ平方メートル」
- 「 43.7% 」の人口が都市部に集中している
- 人口の中央値は、「 24.3歳 」
2014年に1億人突破、順調な人口推移
フィリピンの人口は、著しく増えており、かつ人口の中位年齢も若いためいわゆる人口ボーナス状態です。

データで見る人口統計(2018年)
国連のデータをもとにした、ダッシュボードと説明を掲載します。パソコンの方がグラフと説明が横並びになり見やすいと思います。
本来はJavascriptで、動的なグラフを埋め込めるのですが、このブログと相性がよくないのか表示されたりしなかったり、ちょっと残念。
実際のグラフはTableauサイト側で見れます。下記のページにアクセスすると、年のフィルターを用意していますので切り替えることによって各年の人口データがわかるようにしています。
フィリピンの人口
1955年の2,200万人から毎年順調に増加しており、現在は1億人を突破。
人口: 106,512,074人
人口成長率(増加率)
人口成長率は前年度比の成長率です。このデータからわかるように、計測以来成長を続けています。ここ数年は、1.5%前後の成長率。
人口成長率: 1.52%
世界人口ランキング
人口の多さをランク付けしたのが世界人口ランキング。
世界人口ランキング: 13位
中位年齢
中位年齢(ちゅういねんれい)というのは、人口を0歳時から順に並べたときに、人口がちょうど中位(半分)になる年齢のことだそうです。
この年齢が高ければ高いほど高齢化が進んでいることを意味します。
中位年齢: 24.3歳
都市人口(全体に占める都市人口の割合)
マニラ、セブなどを含めた首都圏都市に人口の4割以上が居住しています。
都市人口割合: 43.7%
出生率
出生率(しゅっしょうりつ)とは、一定人口当たりの出生数の割合とのこと。
「しゅっせいりつ」って読んでました…
出生率: 3.02人
人口密度
人口密度(じんこうみつど)というのは、単位面積1キロ平方メートル辺りに居住する人の数により定義される言葉との事。
1キロ平方メートルって聞いてピンと来ますか?私は来ません。
1キロ平方メートルは、100万平方メートル。いやますます分からない…
ググって見たところ、ディズニーランド二つ分くらいだそうです。 あー… まぁ、ひろいことですね。
人口密度:357人
人口推移
1955年のデータ移行は、右肩上がりで上昇しています。中位年齢が20代前半と若いのでいわゆる「人口ボーナス」と呼べる状態でしょうか。
言語
母国語別の割合
- タガログ語 28.1%
- セブアノ語 13.1%
- イロカノ語 9%
- ビサヤ語 7.6%
- ヒリガイノン語 7.5%
- ビコール語 6%
- ワライ語 3.4%
- その他 25.3%
英語人口
世界的には英語人口が3位とか4位、英語人口は80%以上との話をよく聞きます。しっかりした資料があるのか調べましたが、公的機関が発行したものはちょっと探せていないです。
ウィキペディアとか探せばすぐに出てきますが、2,000年当時のものと少し古いですね。「英語が話せる」という定義もよくわからない。ホテルや空港で聞く英語と、街中で聞く英語のレベルの差も結構あるように感じます。
最後に
こんな感じでデータで遊んで見ました。記事にアクセスがくるようであれば、そのほかの国でも作ってみようかしら。最近は、日本の政府観光局でもBIツールでの積極的な情報公開が行われているようです。ツールは同じものが使用されています。
